ATM tempo I/II/III エマニュエル・ソーニエ展:銀座メゾンエルメスフォーラム

以前に書いた銀座のメゾンエルメスフォーラムで現在開催中の「エマニュエル・ソーニエ展 セロニアス・モンクに捧ぐ ATM tempo I/II/III」へ行ってきた。結論から言うと期待を裏切らない内容だった。

今回は展覧会タイトルが表す通り楽曲のように3つのパートで構成されている。エレベーターの真後ろの空間からtempo Iの展示が始まり通路へtempo II とつながる。タイトルのATM はA Thelonious Monkから来ている。

まずは、tempo Iからみてみよう。焼き付けた真っ黒の木とインクで黒く染められたガラス管がセロニアス・モンクの即興音楽さながら空間でテンポよく踊っているような構成だ。それは、楽譜で舞う音符のようであり、視覚化された即興音楽そのものだ。

エマニュエル・ソーニエ:メゾンエルメスフォーラム
エマニュエル・ソーニエ:メゾンエルメスフォーラム
エマニュエル・ソーニエ:メゾンエルメスフォーラム
エマニュエル・ソーニエ:メゾンエルメスフォーラム

そして、コリドーに展示されている作品群はtempo II だ。この作品群は作家自身のコレクションであり、作家の作品すなわち彫刻のあり方を形成する文脈となる作品の数々だ。写真あり、ドローイングあり、技法はさまざまだ。

エマニュエル・ソーニエ:メゾンエルメスフォーラム
エマニュエル・ソーニエ:メゾンエルメスフォーラム
エマニュエル・ソーニエ:メゾンエルメスフォーラム

 そして、最後の作品tempo IIIはこのギャラリーのメインとなる空間にある。ここは3つの作品「キー(鍵)」「トランス(超越)」「ブル(泡)」から構成されている。

3つの作品はそれぞれ、本とガラスの中に満たされた水、円形ステンレスと針、網のような魚篭とガラスに入った黒インクなど危うさと緊張感のある組み合わせの作品だ。絶妙なマテリアルの組み合わせがやはりセロニアス・モンクの音楽を彷彿とさせる。

エマニュエル・ソーニエ:メゾンエルメスフォーラム
エマニュエル・ソーニエ:tempo III
エマニュエル・ソーニエ:キー
エマニュエル・ソーニエ:トランス
エマニュエル・ソーニエ:ブル
エマニュエル・ソーニエ:tempo III

展覧会は10月31日まで開催されているので是非足を運んで観てほしい。

最後に余談となるが、元々馬具からはじまったエルメスなので、当然ながら革製品では定評がある。そのエルメスのエレベーターの内装はいつもすごいなと思う。エレベーター内部が革張りなのだ。不特定多数が訪れる商業施設において革張りの内装というのは思い切った決断だ。コストとメンテナンスを考えるとなかなか踏み切れないことだが、そこは天下のエルメスなのだと関心する。

また、映画館への直通エレベーターはエルメスにとって革製品と両巨頭のエルメスのカレ(スカーフ)が飾ってある。こちらもとてもエルメスらしい演出だ。

エルメスの革張りのエレベーター内部
エレベーター内の手すりも革張り

メゾンエルメスへ訪れるときはこの革張りのエレベーターでしか行けないのでこちらも是非注目してもらいたい。くれぐれも油ものを食べたあとの手で触ったりしないように!

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