大山エンリコイサム展:コートヤード広尾 ガロウ

旧厚生省公務員宿舎をリノベーションしたコートヤード広尾にあるアートギャラリーを訪れた。現在このガロウで行われているのが大山エンリコイサム展覧会「ファウンド・オブジェクト」だ。

まずは場所を説明しよう。広尾と名乗っているが住所は西麻布だ。広尾ガーデンヒルズ側すなわち広尾駅からくるとこのエントランスが目に入る。

コートヤード広尾 中庭側エントランス
コートヤード広尾 中庭側エントランス
コートヤード広尾 案内図
コートヤード広尾中庭側

中庭からでも入れるがとてもわかりづらい。どこから入るのだろうと中庭をウロウロしていたら中から人が来て教えてくれたが、これは初めての人には無理であろう。で、実は六本木通り側にも入口がある。ここから階段を3階まで登るのがわかりやすい。イベントなどを催している時は案内があって中庭側からも入りやすいのかもしれないが通常時は元々の出入口である六本木通り側が正解だろう。

コートヤード広尾 中庭と逆側の入口
コートヤード広尾 中庭と逆側の入口

 こちらの入口から入って階段を登るとギャラリーだ。こちら側からだと公務員宿舎の雰囲気がなんとなく感じられる。

コートヤード広尾 中庭と逆側の入口の階段
コートヤード広尾 中庭と逆側の入口の階段を3階まで上るとガロウ

ギャラリーは既存の天井を落とし、スケルトンにしてなるべく広く見せる工夫がされている。古い建物は味があって良いが、なんせ天井が低い。水まわりなどの設備はトイレをのぞいて取っ払っているのでどういう間取りだったかは不明だが、結構広いので家族で暮らせる広さだったのだろうと推測する。

大山エンリコイサム展
大山エンリコイサム展
大山エンリコイサム展

 さて、ようやく本題の大山エンリコイサムの作品。今回の個展のために制作された新作15点は、どれも作家本人が、古道具屋などで入手した匿名のドローイング、写真、プリントなどの上に作家のモチーフである「クイック・ターン・ストラクチャー」を施すシリーズで、このシリーズのみで構成された個展は今回が初めての開催だ。

大山エンリコイサム展

大山エンリコイサムが多大な影響を受けているのは1960年代NYの地下鉄に自分の名前を書くことからはじまったいわゆるグラフティだ。ただ、当事者たちはグラフティとは呼ばす、尊厳を込めてライティングと呼ぶそうだ。このライティングから肝心な文字をのぞいたものが大山エンリコイサムの作品だ。意味を持つ文字を取り除き、躍動感や疾走感、立体感だけを追求した結果が現在の作品クイックターンストラクチャーというわけだ。

大山エンリコイサム展

古い船の写真にモノクロの「クイックターンストラクチャー」をほどこした作品。これは写真を削っているようだ。

大山エンリコイサム展

こちらは古い船の写真にドローイングしている。

古い写真と作家の描く躍動感のある線の組合せが奏でる不協和音が、鑑賞していくにつれ心地よい協和音に変わっていく不思議な作品だ。

大山エンリコイサム展
大山エンリコイサム展

びっくりしたのは2点を残して作品がほとんど売れていたことだ。これはすごい!

この2点組の作品はまだ購入可能だ。しかし!展覧会は本日まで、コートヤード広尾に急げ!

大山エンリコイサム展

大山エンリコイサム展 「ファウンド・オブジェクト」

コートヤード広尾 アートギャラリー

9月1日(金)〜9月30日(土)12:00〜19:00 日・祝休

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