田原桂一 光合成with田中泯:原美術館

<2021年1月原美術館閉館、ハラミュージアムアークは原美術館ARCとなる>

本日、原美術館で田原桂一展のオープニングパーティに行ってきた。この展覧会は1978年にパリで出会った田原と田中泯がヨーロッパの各地、アメリカ、日本を舞台にフォトセッションした作品である。そして、その写真の数々はなぜか発表されることなく現在まで眠っていた。

今回、2016年に36年ぶりにフォトセッションを再開した作品5点を含む展覧会だ。

原美術館 田原桂一展

「光」を探求した田原の作品らしく、全編モノクロ作品だが光を感じさせる作品だ。田原はこのコラボレーションは田中泯とともに「光と身体」の関係性についてのフォトセッションだと語っている。

まず、美術館に入って最初に迎えてくれる作品はIsland -11 (1980年)だ。これは田中泯の頭部写真である。そのコントラストから強い光を感じる。まるで田中泯の舞踊のはじまる瞬間を切り取ったように見える。

原美術館 田原桂一展
原美術館 田原桂一展
原美術館 田原桂一展
原美術館 田原桂一展
原美術館 田原桂一展

今回の展覧会は田原が田中泯とのコラボレーション作品の中から選びぬいたものというだけあってどれも迫力と臨場感が半端ない。田中泯の躍動感ある肢体から、その皮膚から、体全体から息遣いが聞こえてくるようだ。きっとタイトルの「光合成」というのはそんなところからきているのであろう。

圧巻だったのはこの1980年の「Bordeaux-11」だ。この作品は田中泯の動きは止まっているが、その全身からなる呼吸を感じることができる。まさに光合成だ。田原も気にいっていたのであろう、冒頭のIsland-11とともに展覧会のポスターなどのメインビジュアルとなっている。

原美術館 田原桂一展

この作品は展覧会の終盤にあり、まるで舞踏が終わった瞬間のようである。入り口から舞踏が始まり、最後の部屋で舞踏が終わるという田中泯の舞踏の流れをみせるように展示しているように感じた。

原美術館 田原桂一展

以前にも書いたが、6月から7月までポーラミュージアムアネックスで行われた個展を目前に田原は他界している。死期を悟った上でなのか今年は7月にポーラ、9月にこの原美術館の展覧会が予定されていた。どちらも本人は見届けることがなかったというのが残念でならない。

原美術館 田原桂一展

田中泯の舞踊を田原の写真作品で体感してみてはどうだろうか。

展覧会は明日から始まる。

田原桂一 光合成with 田中泯 原美術館

9月9日〜12月24日

11:00am-5:00pm(祝日を除く水曜は8:00pmまで/入館は閉館時刻の30分前まで)

月曜休館 ただし祝日は開館、翌日休館

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