群馬の旅その3:群馬県立館林美術館

せっかくなので群馬県立館林美術館にも足を伸ばしてみました。

設計は高橋靗一(ていいち)率いる第一工房によるもので、
7.5haの敷地全体のランドスケープデザインと一体的に構想されています。
 
美術館のランドスケープは、北に多々良川、南東に湿地、南西に水田という原風景を残す平坦な土地の中、修景池とアースワーク(造形的盛土)で囲むことによって独立した形となり、「水面」に浮かび上がる「島」がイメージされています。▼

 

そして、この美術館を訪問した目的の一つが後述しますがこの展覧会です。▼

イギリス出身の彫刻家バリー・フラナガンと言えば躍動的な兎の彫刻が有名です。
バリー・フラナガンの「鐘の上の野兎」1983年
レストラン、ミュージアムショップ、展示室2、3、4をつなぐのが、
緩やかに円弧を描くガラスのギャラリーです。
 
前庭を包み込む全面ガラスのギャラリーは、
外の風景と視覚的にまた動線的に連続性を持っています。▼
水盤のカスケードはエントランスへと誘います。▼
ランドスケープデザインはオンサイトが担当しています。
オンサイトは坂茂設計の大分県立美術館
軽井沢のハルニレテラスなどの星野リゾートのランドスケープも担当しています。
どこを切り取っても絵になる美術館建築▼
モダンでシャープな本館とは対照的な雰囲気の「別館」が建っています。
 
別館はフランソワ・ポンポンの資料を展示する「彫刻家のアトリエ」と、
造形活動を行う「ワークショップ室」のために作られた建物です。
 
ポンポンにちなみ、フランスはブルゴーニュ地方の農家を参考に設計されました。
ここだけブルゴーニュの風が吹いています。
室内は撮影禁止なので外観だけですが、
ポンポンのアトリエを忠実に再現した展示室になっています。
ポンポンの別館の横には小川が流れていました▼
別館の前にはこんな風景が広がっています▼
エントランスロビーからは水盤と緑が映える借景が広がります。▼
彫刻のコレクションを展示する展示室1へ続く廊下▼

高橋靗一が「巨大な木の葉のハッパの陰に動物たちが憩う姿」
を想像したと言う展示室1
 
コレクションのフランソワ・ポンポンなど、彫刻を中心に展示するこのスペースは、
東向きに大きなガラス面の開口を持つ展示室です。▼
 
手前に展示室1、後方に円弧を描くガラスのギャラリーが繋ぐカフェ、ミュージアムショップ、展示室2-4という構成▼
では、開催されていた企画展「みつめる -見ることの不思議と向き合う作家たち
の紹介です。残念ながらこの展覧会はすでに終了しています。
(会期:2019.7/-9/16)
見ること、感じることの神秘を問い、それを絵画空間でのみ表しうる独自の表現へと深め続けている7人のアーティストによる展覧会です。
金田実生の作品▼
壁面だけでなく、展示台にもドローイングが並びます▼
そして、ここへ来た目的は伊庭靖子作品を鑑賞するためです。
今年は東京都美術館で伊庭靖子展「まなざしのあわい」も開催しており、
美術館で伊庭作品を堪能できて嬉しいです。
この艶かしいじゅん菜の作品はここ群馬県立館林美術館の所蔵作品でもあります。▼
拡大してみてみましょう
モチーフも色彩も着眼点も何もかもいい!▼
好きなるきっかけになった寝具のシリーズ。久しぶりに再会した友のよう。
時間が経過してもこの作品との出会いはいつも新鮮。そして飽きない。▼
欲しいです。自宅で愛でたい作品▼
磁気のシリーズもいいですね▼

 

 

 

ドローイング▼
同じモチーフで油彩▼
鉛筆によるドローイング▼
同じ構成の油彩
写真ではわかりにくいのですが、サイズは油彩の方が大きいです▼

 

この展覧会は紹介した4人の他に、
樹木や風景を不思議なフィルターを通して再確認させてくれる児玉靖枝
繊細かつ深遠な色調の作品を描く水村綾子が出品していました。
アーティストの競演は素晴らしく是非、観に行って欲しいと言いたいところですが
残念ながら会期終了してしまいました。
最後に鑑賞後によったカフェレストランイル・コネットの様子です▼
ここではハラミュージアムアークのように作品にちなんだケーキがあります。
コレクションしているフランソワ・ポンポンの彫刻のクマのケーキです。▼
チョコケーキは白クマで、カスタードはココアパウダーで描かれるくまです。
私はやっぱりポンポンの作品同様白クマをチョイスしました。
可愛いだけではなくて美味しかった!▼
環境もコレクションも建築もカフェも全部よい美術館。
なんで今まで来ようと思わなかったのかと後悔するくらい素晴らしい場所です。

群馬県立館林美術館

群馬県館林市日向町20039:30~17:00月曜休館(祝日の場合翌日)

その他休館予定はここをチェック

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