PAVILION TOKYO2021 石上純也「木陰雲」

PAVILION TOKYO2021の参加型の作品草間彌生「オブリタレーションルーム」、予約すれば茶室見学も可能な藤森照信茶室「五庵」、設置の許可に2年かかった会田誠「東京城」、青山通りに並んで展示されている平田晃久「Global Bowl」と藤原徹平の「ストリートガーデンシアター」、特別参加の真鍋大度+rhizomatiks/ライゾマティクスの「2020−2021」、代々木公園と高輪ゲートウェイ駅に設置されている藤本壮介のCloud pavilion/雲のパビリオンに続き公開が少し遅れた石上純也「木陰雲」です。

公開初日に訪れたらさっきまで設置してました!という感じの残骸がkudan house横のコインパーキングに置かれていました。お疲れ様でした。▼

PAVILION TOKYO2021 石上純也「木陰雲」

 

kudan house

九段下にあるkudan houseは内藤多仲、木子七郎、今井兼次の共同設計で1927年竣工した旧山口萬吉邸です。「旧山口萬吉邸」は、1923年の関東大震災から間もない時期に計画されており、耐震性能を重視した設計になっています。構造設計を担当したのは、のちに東京タワーを手掛ける「耐震構造の父」と呼ばれた内藤多仲でした。内藤が用いたのは壁式の鉄筋コンクリート造で、壁の厚みは24cmにも及びます。サロンとして再生する際の改修でも、耐震補強はまったく必要なかったくらい頑丈な邸宅です。ですから東京大空襲でも損壊せずに残った貴重な建築です。

PAVILION TOKYO2021 石上純也「木陰雲」

石上純也

貴重な元邸宅の庭園を使ってパビリオンを計画したのは石上純也です。石上純也といえばこのブログでも紹介したアートビオトープ那須にある「水庭」です。最近では柱のない広場、神奈川工科大学KAIT広場が大変話題になっています。kudan houseの「木陰雲」もこの二つと共通するものを感じます。

この焼いた木を作者は老木に見立てていて、生き生きとした庭園の緑との対比が際立ちます。また、東京大空襲でも生き残りもうすぐ100年という歴史ある邸宅と短期的に設置された木陰雲との対比も見所の一つです。パビリオントウキョウ2021の裏テーマって「対比」なのかな?どこのパビリオンもそんなテーマがしっくりする気がします。

kudan house 「木陰雲」の様子は動画を参照ください。

アートビオトープ那須の水庭がひっくり返った!?ような庭園です。▼

PAVILION TOKYO2021 石上純也「木陰雲」

見に行くときの注意点

kudan houseの庭園なのでとても広くて緑豊かな素敵な場所ですが、とんでもなく蚊に刺されます。あまり肌の露出の高い服装ではない方が無難です。虫除けスプレー必須です。出なければ短時間での鑑賞にした方が良いです。

もう一つは受付でもスタッフから注意がありますが、焼き杉のコーティングをしてないので、触ると炭がつくので、衣服やカバンなどが触れないようにする事です。これはさほど問題はありませんでした。しかし、問題は雨の日です。雨の日はその滴る雨水が炭を含み黒くなるというのです。それは、服も傘も真っ黒でしょうね。雨の日も綺麗そうですが、ちょっと遠慮したいです。出なければレインコートなど防御できる格好で行った方がよさそうです。

他のパビリオンと違って結構休館日があります。訪問前にやっているかどうか確認した方がいいです。このパビリオンだけ離れているので、せっかく行って入れなかったら相当悲しいです。

PAVILION TOKYO2021 石上純也「木陰雲」

カフェ

常にオープンしているのかどうか分かりませんがカフェがありました。カフェスペース利用以外は邸内に入ることはできません。以前にここで展覧会を見た時にカフェはなかったのでこれは嬉しいですね。▼

PAVILION TOKYO2021 石上純也「木陰雲」

石上純也 木陰雲

kudan house 庭園
東京都千代田区九段北1-15-9 MAP
10:00〜18:00
休館日:7/5、7/12、7/13、7/14、7/19、7/22〜27、8/2、8/10、8/16、8/23、8/30

PAVILION TOKYO2021

2021.7.1-9.5

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