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PAVILION TOKYO2021 会田誠「東京城」


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明治神宮外苑いちょう並木入口

会田誠の「東京城」、PAVILION TOKYO2021草間彌生オブリタレーションルームPAVILION TOKYO2021藤森照信茶室「五庵」に続いて3つ目のパビリオンです。

TOKYO2020の開催が近づき、明治神宮外苑いちょう並木への道が車両通行止めになっています。

いちょう並木沿いのテニスコートは閉鎖され、コート内に何やら仮説の建物がバンバン建っています。

ハンバーガーのシェイクシャックは店名サインに白い布をかけられ、9月まで臨時休業の案内が。店舗丸ごと TOKYO2020の何かの施設として使われるのでしょう。いちょう並木のシェイクシャック側の歩道は高い塀が建てられています。これも何のためなのか現状では不明です。

 

テニスコートに建てらているのは何の施設なんでしょうか。▼

神宮外苑いちょう並木 仮説の施設

ハンバーガーのシェイクシャック外苑いちょう並木は7/1-9/9まで臨時休業です。▼

臨時休業のシェイクシャック外苑いちょう並木

そんな物々しい?雰囲気の明治神宮外苑いちょう並木の入り口の両脇に鎮座するのはパビリオントウキョウ2021の9つのパビリオンの一つ会田誠の「東京城」です。

東京城が乗っている石塁は、かつて江戸城を支えていた石垣です。ここに石垣を用いて建設をしたのは、関東大震災後に内務省から救護事務官の辞令を受け救護バラック建設の指揮官を担った建築構造家佐野利器が内務省明治神宮造営局参事・参与時代に計画・建設したものです。

東京城の様子については動画を是非参照ください。▼

いちょう並木は絵画館に近づくにつれて低いイチョウが植えられており、遠近法によって実際の距離より絵画館が遠くに見えるよう植樹されているのが特徴的です。絵画館をより荘厳に見せるための演出です。

このような場所ですから、東京城設置のための使用許可を得るのに2年かかったというのも納得です。

PAVILION TOKYO2021 会田誠「東京城」 PAVILION TOKYO2021 会田誠「東京城」

段ボールとブルーシート

段ボールでできた東京城は背が高く絵画館に向かって右側に設置されています。アーティスト本人が3ヶ月かけて集めた近所の八百屋さんからもらった段ボールを薄く剥いで、特殊ボードを貼り、さらに撥水剤で固めています。見た目のヘナチョコさに反して実はかなり手が込んでいるのです。雨の水分をたっぷり吸って下部の色が濃くなっていました。

ブルーシートの方は背が低く絵画館に向かって左側に設置されています。ブルーシートの発色には見慣れているつもりだったけれど、こんな場所にあると何か工事の途中なのかな?と感じてしまいます。この青の色って仮説感の象徴ですね。

いちょう並木のその先にある絵画館、さらに先にある国立競技場など権威に満ち溢れた建築への入り口に建つこの2つの東京城、台座との対比もさる事ながら、青山通り沿いの近代的な大企業のビル群との対比もおかしい。▼

PAVILION TOKYO2021 会田誠「東京城」

雨の中の東京城はその頼りなさや危うさが増していて周りの建物やその土台との対比がより際立っていました。しかし、実は段ボールもブルーシートも相当に堅牢です。

PAVILION TOKYO2021 会田誠「東京城」

近年では利権に塗れているオリンピックが開催されている間中ずっとここに鎮座するこの東京城を見守りたいと思います。

会田誠 東京城

明治神宮外苑いちょう並木入り口

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