「ルネ・ラリック リミックス ー 時代のインスピレーションをもとめて」東京都庭園美術館

東京都庭園美術館

東京都庭園美術館で開催中の「とルネ・ラリック リミックス ー 時代のインスピレーションをもとめて」を鑑賞して、ミュージアムカフェの「TEIEN Cafe」も利用してみました。

ここは1933年竣工の旧朝香宮邸を1983年に東京都庭園美術館として一般公開を開始したのが美術館としての始まりです。

朝香宮家は久邇宮朝彦親王の第8王子鳩彦王が1906年に創立した宮家です。鳩彦王は、1922年から留学したフランスで交通事故に遭い、看病のため渡欧した允子内親王とともに、1925年までフランスに長期滞在しました。

ルネ・ラリック リミックス ー時代のインスピレーションをもとめて 東京都庭園美術館

 

アール・デコ様式

当時のフランスは、アール・デコ全盛期だったので、その魅力にはまった朝香宮夫妻が、東京の自邸建設にフランス人芸術家アンリ・ラパンに設計を依頼して完成したのがこの美術館の建物です。

現在も内部の改装・改築は最小限にとどめられ、当時のアール・デコ様式をきちんと維持し続けています。また、貴重な歴史的建造物として美術館として開館してから10年後の1993年に国の重要文化財に指定されました。

ルネ・ラリック リミックス ー時代のインスピレーションをもとめて 東京都庭園美術館

ルネ・ラリック

ルネラリックは、20世紀装飾美術工芸史のなかで、フランスのアール・ヌーヴォー、アール・デコの両時代にわたる類い稀な巨匠として知られています。

19世期末から20世紀初頭にかけてはアールヌーヴォーを代表するジュエリーデザイナーとして名声を博しました。ルネ・ラリック40歳、「アールヌーヴォーの勝利」と言われた1900年のパリ国際博覧会でその頂点を極めます。

朝香宮邸のルネラリックデザインその1:朝香宮邸の正面玄関ガラスレリーフ扉▼

ルネ・ラリック リミックス ー時代のインスピレーションをもとめて 東京都庭園美術館

ガラスとの出会い

1907年、香水商から依頼されて香水瓶をデザインしたのがガラスとの出会いとされています。これをきっかけに1908年、ガラス工場を構え、本格的にガラス工芸の制作をスタートさせます。ルネ・ラリック48歳の時です。

朝香宮邸のルネラリックデザインその2:大客室のシャンデリア「ブカレスト」▼

ルネ・ラリック リミックス ー時代のインスピレーションをもとめて 東京都庭園美術館

朝香宮邸のルネラリック

ルネ・ラリックは展覧会場である朝香宮邸の内装に3つのデザインを提供しています。

美術館の顔とも言える正面玄関ガラスレリーフ扉のデザインはこの美術館のアイコンとも言えるでしょう。▼

ルネ・ラリック リミックス ー時代のインスピレーションをもとめて 東京都庭園美術館

大客室と大食堂のシャンデリアとしてそれぞれ「ブカレスト」、「パイナップルとざくろ」もルネ・ラリックの作品です。

朝香宮邸のルネラリックデザインその3:大食堂のシャンデリア「パイナップルとざくろ」▼

ルネ・ラリック リミックス ー時代のインスピレーションをもとめて 東京都庭園美術館

 

展覧会

展覧会は7つの章に分けられ、本館1F・2Fと新館のギャラリーで開催されています。

昨年新型コロナウィルスの感染拡大を受けて会期を短縮して閉幕した展覧会「北澤美術館所蔵 ルネ・ラリックアール・デコのガラス モダン・エレガンスの美」を鑑賞した方にとっては、再会となる作品も多いです。

やはり日本でルネラリックといえば北澤美術館です。今回の展覧会もかなりの数の北澤美術館のコレクションが来ていました。

ガラスケースの枠はとても太く、中の照明器具が剥き出しでちょっと変わったデザインでした。▼

ルネ・ラリック リミックス ー時代のインスピレーションをもとめて 東京都庭園美術館

新館展示デザイン

新館の展示デザインは中山英之です。中山英之と言えば現在アンサンブルスタジオ展を開催しているTOTOギャラリー間で「中山英之, and then」が記憶に新しいところです。

本館で空間全体がアール・デコというルネ・ラリックを展示・鑑賞するにはこれ以上ないような完璧な空間で作品を鑑賞してきて、いきなりホワイトキューブになるのですから、何かしらの演出をしないと白けた空間と感じてしまいます。そのための工夫がや仕掛けがいろいろ施されています。▼

ルネ・ラリック リミックス ー時代のインスピレーションをもとめて 東京都庭園美術館

ラリック社

新館のギャラリー2では「ラリック社に受け継がれる技術」という9分の映像を鑑賞することができます。

1994年に経営を引き継いでいた孫が株を売却して以降、ルネラリックの親族は経営に関わっていません。しかし、フランスでは現在もルネラリックの技術を引き継いだラリック社がアクセサリーから工芸品に至るまで制作・販売を続けています。▼

ちなみに美術館の新館の設計にはアドバイザーとしてあの杉本博司が参加しています。

 

Cafe TEIEN

はっきり言って、このカフェに来たついでに美術館を見るのか、美術館に来たついでにカフェに寄るのかわからないくらい私にとって比重の高いミュージアムカフェ Cafe TEIENです。

原美術館のCafe d’artがなくなってからは特にその傾向が強くなりました。

原美術館が先駆者だったイメージケーキの二番煎じ、いやもうすでに全国のミュージアムカフェにあるので何番煎じかわかりませんが、こういうの好きです。▼

ルネ・ラリック リミックス ー時代のインスピレーションをもとめて 東京都庭園美術館

やっぱりオーダーしちゃいます。

ラリック特別メニューの「ヴェール ヴェリーヌ ーバタフライブローチを添えて」です。▼

ルネ・ラリック リミックス ー時代のインスピレーションをもとめて 東京都庭園美術館

テラス席で庭園を眺めながら過ごすひと時はこの上ない至福の時間です。そこに美しくて、美味しいスイーツがあるのですから完璧です。

しばらくは暑過ぎるので、テラス席は秋になってからかなぁ。

ルネ・ラリック リミックス ー時代のインスピレーションをもとめて 東京都庭園美術館

Cafe teienの利用には美術館の入場料が必要です。

ルネラリック リミックス展は事前予約制となっています。

ルネ・ラリック リミックス ー 時代のインスピレーションをもとめて

2021年6月26日(土)-9月5日(日) 月休 10:00-18:00 事前予約制

東京都庭園美術館 MAP

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