
丹下健三 1983-1970 戦前からオリンピック・万博まで 国立近現代建築資料館
この記事の目次
入館方法
国立近現代建築資料館の入館方法ですが、平日に訪問する場合と土日祝日に訪問する場合で入館方法が違うので、注意が必要です。
まず、国立近現代建築資料館は旧岩崎邸庭園の同じ敷地内にあります。
私自身は平日に行ったことがないので、まず土日祝日の場合。
土日祝日は旧岩崎邸庭園正門からの入館しかできません。
国立近現代建築資料館の展覧会は入場無料ですが、旧岩崎邸庭園正門から入る場合、旧岩崎邸の見学をしてもしなくても入口で入園料400円が必要です。
更に、現在旧岩崎邸庭園は予約制になっています。
土日祝日の入館方法
・旧岩崎邸庭園の要予約
・旧岩崎邸庭園正門から入場
・入園料400円
ジョサイア・コンドル設計1896年竣工の旧岩崎邸 邸内の見学もできます。▼
平日に入館する場合
湯島地方合同庁舎正門から入ります。
ここからの入館の場合は入場無料です。
こちらに湯島地方合同庁舎正門からの詳しいアクセス方法が出ていますので参照ください。
湯島地方合同庁舎内の司法研修所の別館と新館を改修して2013年に開館しました。▼
展覧会
7/21から始まった丹下健三:戦前からオリンピック・万国博覧会まで1938〜 1970年を始まってすぐの休日に鑑賞してきました。
エントランスに展示されているのは「国立代々木競技場 第二体育館」1964年 撮影は、GA japan創設者の二川幸夫です。▼
会期が始まったばかりですが、結構人が多くてびっくりしました。
いつもここには土日祝日に訪問していますが、ひっそりと静まり返っていて、ゆっくりじっくり堪能できるのがとても良いのです。
しかし、丹下健三の吸引力なのか学生さんが夏休みだからというのも手伝って、老若男女たくさんの人が来館していました。▼
会場構成
展覧会は6つのセクションに分かれています。
会場内の撮影は可能ですが、一部イサムノグチの作品写真など撮影制限があります。撮影禁止マークがついているのですぐにわかります。
東京カテドラル聖マリア大聖堂の模型は撮影可能ですが、石元泰博の写真はNGです。▼
中央の円形ガラスケースに資料類、その周りの壁面にパネルと模型というのがここの展示スタイルです。
図面や模型、写真の他に手帳や手紙などの貴重な資料の展示もあります。
丹下健三は”国立代々木競技場を、明治神宮内苑の本殿を通る参道を意識し、それと直交するように第一体育館の配置を決めた”と言われていますが、それがよくわかる模型が展覧会場の中心に展示されています。
お馴染みの場所も俯瞰で客観的に見ると新しい発見があります。▼
最後のセクション「五つのキーワードの統合」では元丹下健三都市・建築設計事務所のスタッフ岡村氏と荘司氏のインタビュー映像が流れています(17分)
展覧会の最後を飾るのは国立代々木競技場です。▼
展覧会図録
ここの展覧会では、しっかりした図録を制作しています。この図録は無料で配布しています。
ただ、欲しい旨を受付に伝えないと貰えません。
現在は、検温・消毒・連絡先記入のための受付カウンターが展覧会会場前に設置されているので、そこで申し出ればもらうことができます。
以前は、1階にある事務所まで行って(これが無茶苦茶入りにくい)申し出ない限りもらえませんでした。なので、あまり周知されておらずスルーして帰っていく人多数でした。
今回の展覧会図録です。▼
過去の展覧会図録上から
ル・コルビジェ X 日本 国立西洋美術館を建てた3人の弟子を中心に(2015年)
人間のための建築 建築資料にみる坂倉準三(2013年)
建築のこころ アーカイブにみる菊竹清訓(2014年)
どれも貴重な資料が詰まった読み物です。▼
平日に訪問可能な方は平日に。土日祝日に訪問する方は、せっかくなので旧岩崎邸を見学する時間も計算して訪問した方が良いでしょう。
都民ではない方は緊急事態宣言解除後、秋になったら訪問してみてください。
丹下健三:戦前からオリンピック・万国博覧会まで1938〜 1970年
7月21日(水)〜2021年10月10日(日) 10:00〜16:30 会期中無休
*緊急事態宣言により会期、時間など変更の可能性があります。
国立近現代建築資料館
文京区湯島4丁目6−15 内 湯島地方合同庁舎 MAP