松濤美術館「アイヌの装いとハレの日の着物」

前回の渋谷区立松濤美術館の企画展「フランシス・ベーコン ーバリー・ジュール・コレクションによるー」が開幕後わずか1週間で臨時休館になってしまい、結局その後再開されることなく展覧会はたった7日間で終了してしまいました。

この事は「絶対観たい展覧会はなるべく早めに観にいく」をモットーにしている私にとって、更に拍車がかかる出来事でした。

アイヌの装いとハレの日の着物-国立アイヌ民族博物館の開館によせて

 

国立アイヌ民族博物館

2020年に北海道白老町に国立アイヌ民族博物館が開館したのを記念して開催されている展覧会、展覧会タイトルは「アイヌの装いとハレの日の着物-国立アイヌ民族博物館の開館によせて」です。

国立アイヌ民族博物館は日本最北の博物館で、その周りには国立民族共生公園や慰霊施設などがあり、博物館を含めた全体を民族共生象徴空間「ウポポイ」と言います。

この愛称「ウポポイ」はアイヌ語で「(おおぜいで)歌うこと」という意味です。なんだか可愛い響きですね。アイヌの装いとハレの日の着物-国立アイヌ民族博物館の開館によせて

展覧会場内は残念ながら撮影禁止です。

第1章 アイヌの装い

会場は第一会場と第二会場に分かれています。第一会場の第1章では樹皮衣(アットゥシ)、草皮衣といった着物によって、その素材の多様性を明らか にするとともに、ルウンペ(色裂置文衣)、カパラミプ(白布切抜文衣)、チカルカルペ(黒裂置 紋木綿衣)などによるさまざまな刺繍で飾られた木綿衣を通じてアイヌの意匠の豊かさを紹介する内容です。

出品は主に東京国立博物館、日本民藝館、早稲田大学會津八一記念博物館所蔵のものです。また、古いものばかりでなく近年複製制作されたものも展示されています。

アイヌの装いとハレの日の着物-国立アイヌ民族博物館の開館によせて Ainu attire Kimono for Halle Day: For the opening of the National Ainu Museum

 

第2章ハレの日の着物

第二会場、第2章で紹介されるルウンペは噴火湾沿岸の地域に特徴的なハレの日の着 物のひとつで、絹や木綿などの布を切り伏せ、華やかで独自の文様が施されています。アイヌ語での意味はル(道)ウン(ある、持つ)ペ(もの)。

その装飾の布は時代を追うにつれ、絹が減り、ウールや様々な木綿の染め布が多く使われるよ うになり、刺繍糸も絹や樹皮や草皮から木綿への変化しています。また、文様を構成する 布はバリエーションに富み、貴重な染織資料でもあります。

アイヌの装いとハレの日の着物-国立アイヌ民族博物館の開館によせて

白井晟一

松濤美術館の設計は飯倉のノアビルなどを設計した白井晟一です。

白井晟一設計のNOAビルについてはこちらを参照ください。

また、松濤美術館の建築については白井晟一松濤美術館を参照ください。

2021年の10月から2022年1月末まで第1期、第2期に分けて渋谷区立松濤美術館 開館40周年記念「白井晟一 入門」展の開催を予定しています。これはとても楽しみです。コロナウィルスで会期が延期したりせずに予定通りに開催されることを願って止みません。

松濤美術館

アイヌの装いとハレの日の着物-国立アイヌ民族博物館の開館によせて

Ainu attire Kimono for Halle Day: For the opening of the National Ainu Museum

渋谷区立松濤美術館

2021年6月26日(土)- 8月9日(月・祝)  10時~18時 月休

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