今だからみたい!「オリンピックランゲージ:デザインでみるオリンピック」ggg/ギンザ・グラフィック・ギャラリー

銀座にあるDNP (大日本印刷株式会社)が運営するデザイン専門ギャラリーggg/ギンザ・グラフィック・ギャラリーで現在TOKYO2020に合わせて過去の五輪をデザインで振り返る展覧会が開催中です。

前回はSPORTS GRAPHIC /スポーツ・グラフィック展と題してスポーツに焦点を当てた展覧会でやんわりとオリンピックを意識していましたが、今回はそのまんま五輪開催中に五輪に焦点を当てた展覧会です。

1924年からのエンブレムのデザインです。全部並べてみるとTOKYO1964のデザインの優秀さがよくわかります▼

5つの大会

五輪は各大会ごとにエンブレム、ポスター、ピクトグラム、聖火トーチ、メダル、マスコットなどがデザインされます。

画期的なデザインだった、1964年東京、1968年メキシコシティ、1972年ミュンヘン、1994年リレハンメル、2004年アテネの5つの大会に焦点を絞ったデザインでみるオリンピックの展覧会です。

 

1964東京

ggg の1Fには1964東京の展示です。生まれる前の大会ですが、このポスターを目にしたことのない日本人はいないのではないかと言うくらい有名です。

亀倉雄策のこのデザインは、今見てもシンプルで且つわかりやすく本当に秀逸なデザインです。惚れ惚れー。▼

「オリンピックランゲージ:デザインでみるオリンピック」ggg/ギンザ・グラフィック・ギャラリー

今回、開会式のあのパフォーマンスでピクトグラムの認知度が格段に上がりました。オリンピックで、誰が見ても一眼でわかるピクトグラムが導入されたのは、1964東京からです。

TOKYO2020のピクトグラムは勝見勝氏らでデザインされた1964のピクトグラムを元にデザインされています。1964のピクトグラムデザインのメンバーには田中一光や横尾忠則、福田繁雄など11人のデザイナーで構成されています。

現在開催中の横尾忠則の3つ展覧会、東京都現代美術館のGENKYOはコチラ、21_21のArtistはコチラ、横尾忠則&横尾美美「東京大壁画」についてはコチラを参照ください。

TOKYO2020のピクトグラムのデザインは廣村正彰を中心とするデザイナーが担当しました。廣村正彰は田中一光事務所出身のデザイナーですから、そのDNAが受け継がれています。

1964東京のピクトグラム▼

「オリンピックランゲージ:デザインでみるオリンピック」ggg/ギンザ・グラフィック・ギャラリー

トーチのデザインは柳宗理です。シンプルで美しいです。▼

「オリンピックランゲージ:デザインでみるオリンピック」ggg/ギンザ・グラフィック・ギャラリー

1968メキシコ

時代を反映し、デザインとしても秀逸だったのが1968年のメキシコです。60年代のヒッピーやサイケデリックが取り入れられたロゴマーク、ポスターです。▼

「オリンピックランゲージ:デザインでみるオリンピック」ggg/ギンザ・グラフィック・ギャラリー

メキシコ原住民ウィチョル族の民族芸術から発想を得たエンブレムのデザイン▼

「オリンピックランゲージ:デザインでみるオリンピック」ggg/ギンザ・グラフィック・ギャラリー

そのデザインによるオリンピックグッズもいいですね。▼

「オリンピックランゲージ:デザインでみるオリンピック」ggg/ギンザ・グラフィック・ギャラリー

トーチのデザインも統一されています。このデザインもすごくいいですね。展示されているのは1種類ですが、実は4種類のデザインがあったようです。▼

「オリンピックランゲージ:デザインでみるオリンピック」ggg/ギンザ・グラフィック・ギャラリー

1972ミュンヘン

東京、メキシコときてミュンヘンでデザインの完成を迎えたと言われています。

ミュンヘンオリンピックのトーチです。1964年柳宗理のデザインにシルエットは似ていますね。非常にオーソドックスなトーチで好感が持てます。▼

「オリンピックランゲージ:デザインでみるオリンピック」ggg/ギンザ・グラフィック・ギャラリー

個人的にミュンヘンのピクトグラムのデザインが一番好きです。直線・円、水平・垂直・45度の要素で構成されています。さすがドイツ!と言うデザインです。▼

「オリンピックランゲージ:デザインでみるオリンピック」ggg/ギンザ・グラフィック・ギャラリー

大会のイメージカラー6色によって構成されたポスターです。各競技の最も頻繁に登場する角度と姿勢を調査し、それを6色で表現しています。▼

マスコットの登場もミュンヘンからで、統一カラーでデザインされたマスコットです。

「オリンピックランゲージ:デザインでみるオリンピック」ggg/ギンザ・グラフィック・ギャラリー

1994リレハンメル

リレハンメルオリンピックは冬季五輪です。トーチのデザインは、細くしなやかな形状で、152cmという従来よりもかなり長いデザインが採用されました。▼

「オリンピックランゲージ:デザインでみるオリンピック」ggg/ギンザ・グラフィック・ギャラリー

ノルウェー北部のロドイ島で発見された4000年前の岩絵に描かれた世界最古のスキーヤーにインスパイアされて新石器時代風のピクトグラムが完成しました▼

「オリンピックランゲージ:デザインでみるオリンピック」ggg/ギンザ・グラフィック・ギャラリー

2004アテネ

オリンピックの起源はギリシャのオリンピアです。それがアテネ大会のデザインの基盤となっています。オリーブの冠がデザインされたアテネ大会のエンブレム▼

「オリンピックランゲージ:デザインでみるオリンピック」ggg/ギンザ・グラフィック・ギャラリー

トーチはオリーブの木と金属をつなげたツートーンのデザインです。ツートーンなのは、オリーブの葉の裏表の色が違うことから着想を得ています。▼

「オリンピックランゲージ:デザインでみるオリンピック」ggg/ギンザ・グラフィック・ギャラリー

古代ギリシャの壺に描かれた人物を基にデザインされたピクトグラム▼

「オリンピックランゲージ:デザインでみるオリンピック」ggg/ギンザ・グラフィック・ギャラリー

2Fライブラリ

ライブラリでは、過去のオリンピックのデザインについての映像を鑑賞できます。

また、普段2Fは撮影禁止ですが、今回この歴代マスコットの壁だけは撮影可能です。

こうやってみてみると印象的なマスコットと、こんなのあったんだーなマスコットとありますね。▼

「オリンピックランゲージ:デザインでみるオリンピック」ggg/ギンザ・グラフィック・ギャラリー

1年延期後に無観客で開催されているTOKYO2020、いろんな意味で異例の大会ですが、後々どう言う位置づけにされる大会なのか興味があります。客観的にTOKYO2020を見るためにも過去の大会についてちょっと勉強してみるのも面白いです。

「オリンピックランゲージ:デザインでみるオリンピック」

ggg/ギンザ・グラフィック・ギャラリー

中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F/B1F MAP

2021年07月20日(火)~08月28日(土)日祝休 11時~19時 

関連記事

コメントを残す