大山阿夫利神社にある堀部安嗣 設計 絶景カフェ 茶寮石尊へ

神社にあるカフェを堀部安嗣が設計したというので行ってみたいと思っていましたが、コロナもあってなかなか行くことができず、紅葉に少し早い時期でしたが、晴天の日に訪問することができました。


大パノラマの絶景神社カフェ

大山の頂きから相模湾を見渡す大パノラマの絶景で有名な大山阿夫利神社の一角に2019年4月カフェがオープンしました。どのくらい絶景かというと近年「阿夫利神社からの眺望」は、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで二つ星を獲得しているのです。

阿夫利神社

また、日本遺産として有名な阿夫利神社の「大山詣り」と一緒に訪れることができるのも嬉しい特典です。大抵の方は、参拝のついでにカフェに来ていましたが、私はカフェのついでに参拝しました。神様ごめんなさい。

というわけで、茶寮石尊は山好き、神社好き、カフェ好き、絶景好き、建築好き、全ての人にとってたまらないシチュエーションのカフェです。


堀部安嗣設計のカフェ

阿夫利神社の下社展望区画の一部を改修してカフェを開業しているのですが、設計は堀部安嗣です。竹林寺納骨堂で2016年に日本建築学会賞を受賞していますが、もしかしたら2017年の客船ガンツウの方が有名かもしれません。施工は国の重要文化財(国宝)の修復にも携わった経験のある宮大工内田幸夫氏(内田工務店)です。

茶寮石尊

堀部安嗣設計のカフェだと、このブログでも以前に紹介した石川県加賀市のイヴェール・ボスケがよく知られています。こんなところに本当にカフェがあるのだろうか?と不安になるような田園の中にポツリと建っているとっても素敵なカフェです。

このオーナーによるカフェ独自の色々なルールがあって一風変わった運営をしていますが、コロナ禍の今となってはデフォルトになっているのではないでしょうか。コロナ前に訪問したので現在の情報ではありませんが詳細はこちらのブログを参照してください。

そよぐ暖簾の先に

神社の下社の一角に大きな白い暖簾がはためています。もうこれだけで雰囲気がいいのが伝わります。入るとエントランス空間があってその先に席があります。

堀部安嗣設計 茶寮石尊

席は、絶景パノラマを目の当たりにできる絶壁のカウンター席があり、その次に縁側席。縁側席にはテーブルがないので、ドリンク類などは横に置いていただくことになります。そして一段上がった屋内のテーブル席、奥の個室へ続く廊下を挟んで、一番奥はお座敷席です。

堀部安嗣設計 茶寮石尊

縁側席には座布団が並びます。▼

堀部安嗣設計 茶寮石尊

写真を見てお気づきの方も多いでしょう。テーブル席の椅子はデンマークのハンス・J・ウェグナーのPP701です。ウェグナーが自邸の為にデザインした椅子です。奥の個室にはウェグナーの最も有名な椅子Yチェアもありました。

堀部安嗣の”立ち去りがたい建築”と言われる空間に北欧家具が全く違和感なくハマっていました。

施工はさすが宮大工さんというだけあって仕事が綺麗で、そここに日本的な欄間や障子があるのですが、和モダンという最近の言葉では陳腐に感じる高貴な空間でした。

だからこそウェグナーの椅子が馴染んでいるんだと思います。

堀部安嗣設計 茶寮石尊

奥の座敷には、Yチェア風?の座椅子です。最初、え?Yチェアの足を切った?と思ったのですが、よくよく見るとYチェアではなかったようです。


奥の個室

みなさん、やっぱり大パノラマを目の前にしたら、やっぱりカウンター席がいい!ってなりますよね。しかし、私が訪問した日は11月とは思えないとってもいい天気だったので、気持ちいいを通り越して暑いくらいで、直射日光が痛いくらいに当たるので、あまり長時間いられない感じでした。

気づいていない人が多いのですが、カウンター席でも、縁側席でも、テーブル席でも、御座敷席でもない個室が奥に一つだけあるのです。

ここが実は一番の特等席かもしれません。椅子はYチェアだし、宮大工さんの綺麗な仕事ぶりを目の当たりにしながら、窓からは大山の緑。最高!

ということで、カウンター席ではなく、奥の個室でゆっくりと空間とスイーツを堪能しました。

堀部安嗣設計 茶寮石尊

障子も堀部安嗣の手に掛かるとこのオシャレさ!


茶寮石尊のメニュー

オープン当初はガレットなどの食事メニューもあったようですが、コロナの影響なのか、フードメニューはスイーツ系だけでした。▼

堀部安嗣設計 茶寮石尊

朝だったので、食事メニューはなくても問題ありません。オーダーしたのは人気メニューの升ティラミスとコーヒー。升ティラミスは抹茶味なので緑です。

この升ティラミスが美味しかった!升である必要があるのかとかそんなのは愚問です。美味しいので全部OKです。

堀部安嗣設計 茶寮石尊


茶寮石尊へのアクセス

駐車場

実はアクセスが重要です。まず、車でお店まではいけません。車の場合、ケーブルカー駅に一番近い駐車場の争奪戦です。平日に行ったので一番近いところに停められましたが、途中で何箇所も、白タクならぬ白駐車場から声をかけられました。休日は多分ああいう場所もいっぱいになるんだと思います。

大山ケーブルカー駅まで

さて、車を停めたらケーブルカーか登山道で歩くか(登山)の選択となります。登山道を登る人は、装いからして全く違うのですぐに判別がつきます。もちろん私はケーブルカー利用です。

しかし、大山ケーブルカー駅までが既にちょっとした登山です。登山というか、試練の階段上りです。ユニバーサルデザインとは程遠い、階段に次ぐ階段をひたすら登らなくてはなりません。これが辛い。▼

大山ケーブルカー

ケーブルカーの時刻表

ケーブルカーに乗ったら約6分で到着します。時刻表を載せておきますので参考にしてください。ハイシーズンは並んでいても1回で乗り切れない場合があります。乗れなかった場合は、20分待たなければいけないので、その辺りは計算して向かった方がいいでしょう。▼

大山ケーブルカー

ケーブルカーはグッドデザイン賞受賞。これは終点の阿夫利神社駅の写真です。終点と書いたのは、途中に一駅あるからです。単線なので真ん中の大山寺駅ですれ違いを行います。▼

大山ケーブルカー

ケーブルカーを降りたらすぐに絶景が広がります。日差しでキラキラと光る相模湾の美しいこと。▼

大山阿夫利神社

大山ケーブルカー駅から

阿夫利神社駅から茶寮石尊までは徒歩5分ほどです。みんな阿夫利神社へ向かうので迷いようがありません。とにかく、阿夫利神社へ向かえばそこに茶寮石尊があります。

一応説明しておくと、本殿に行くには結構な階段を登ります。(また階段!)登りきって鳥居をくぐったら右側に暖簾が見えるのですぐにわかります。


茶寮石尊へ行く時の注意点

駐車場は争奪戦!

こればっかりは早めに行くかタイミングなので、どうしようもないのですが、紅葉の時期の週末はかなり大変なことになると思います。どこもそうなんですけれど。

歩きやすい靴で!

階段をかなりの段数登ることになるので、間違ってもヒールのある靴なんて履いて行ってはいけません。ただ、すごい高いヒールを履いている女性を2人ほど阿夫利神社で見かけたので、強者もいるにはいます。しかし、私は絶対お勧めしません。

参拝のついでにカフェに寄るか、カフェのついでに参拝するか、目的はどちらであっても行ってみる価値のある神社と風景とカフェ建築です。

基本情報

茶寮石尊

9:45-16:00  不定休

神奈川県伊勢原市大山12 MAP

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