銀座メゾンエルメスフォーラム「移転のすがた」とggg「ソール・スタインバーグ」

記事の評価

銀座メゾンエルメスの展覧会「移転のすがた」ーアーティストレジデンシー10周年記念展とgggの「ソール・スタインバーグーシニカルな現実世界の変換の試みー」を鑑賞してきました。

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メゾンエルメスフォーラム

いよいよお隣のソニービルの工事が始まり、その工事のために仮囲いが立っています。ここのところ数寄屋橋の交差点から丸見えだったレンゾ・ピアノ設計のガラスブロックのエルメスの建物も段々見えなくなってくる日が近づいてきました。

「転移のすがた」アーティスト・レジデンシー10周年記念展 メゾンエルメスフォーラム

展覧会期中に模様替えがあった、ジュリオ・ル・パルクのカラフルな壁面アートも年内に撤去されるそうなので、このエルメスのすがたも見納めです。

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「移転のすがた」

さて、現在メゾンエルメスフォーラムで開催されている展覧会「移転のすがた」はエルメス財団のアーティスト・レジデンシー10年周年記念の展覧会です。

これまで、エルメス財団ではアーティストをエルメスの工房に招いて、職人との協働を行うプログラムを10年間継続してきました。

「転移のすがた」アーティスト・レジデンシー10周年記念展 メゾンエルメスフォーラム

今まで34人のアーティストが21箇所の工房に滞在し、様々な素材を通して職人との協働制作を行いました。今回の展覧会には、その中から3名のアーティストとそのメンターとのコラボレーションの展覧会です。メンターってあんまり聞き慣れない言葉ですが、指導者のことです。

要するにエルメスのレジデンスに参加したアーティストがその素材や経験を生かして師と共にコラボレーションする展覧会です。

3つの二人展

今回の展覧会は、メゾンメルメスの8階と9階の2フロアに展示があります。簡単に言うと師弟3組による3つの二人展が同時開催されている感じです。

8階はいつもと違って完全に3つのスペースに区切られています。そもそもエレベーターを挟んで大小2つのスペースに分かれていますが、大きい方のスペースが更に2つに分けられていて、3組のインスタレーションが展示されています。

9階の手前がエンツォ・ミネアスの「輪切りのオブジェ」2021年、奥がクロエ・ケナムの映像を含むインスタレーション作品です。▼

「転移のすがた」アーティスト・レジデンシー10周年記念展 メゾンエルメスフォーラム

3組の師弟関係のうち本当の師弟関係は小平篤乃生とペノーネだけです。小平はパリ国立高等美術学校で、5年間ジュゼッペ・ペノーネに教わりました。

イザベル・コルナロとクロエ・ケナム、ミシェル・ブラジーとエンツォ・ミアネスは、美術学校における師弟関係はありません。

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小平篤乃生とジョゼッペ・ペノーネ

小平篤乃生が滞在したのは、サンルイ・クリスタルです。ですから、クリスタルを使った作品が展示されています。手前の大理石とブロンズと鉄の作品がジョゼッペ・ペノーネの作品です。

ジョゼッペ・ペノーネといえばイタリアのアルテポーヴェラの代表的な作家の一人です。前に豊田市美術館でアルテ・ポーヴェラの展覧会を見たなぁと思って調べたら16年前でした。ひー▼

「転移のすがた」アーティスト・レジデンシー10周年記念展 メゾンエルメスフォーラム

小平はクリスタルの工房でレジデンシーを行ったのでガラスの作品です。この作品、中で小型のナイフが回転していて、ガラスに触れて現代音楽をオルゴールで奏でているような不思議な金属音を響かせています。▼

「転移のすがた」アーティスト・レジデンシー10周年記念展 メゾンエルメスフォーラム

この作品は、小平の2021年の新作です。▼

「転移のすがた」アーティスト・レジデンシー10周年記念展 メゾンエルメスフォーラム

ペノーネのエッチング作品が9階に展示されています。ここには譜面が置いてあって、天井のスピーカーから音がしていました。▼

「転移のすがた」アーティスト・レジデンシー10周年記念展 メゾンエルメスフォーラム

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エンツォ・ミアネスとミシェル・ブラジー

この二人はパリのバーで出会ったそうです。それって師弟も何も、ただの飲み友達じゃん!と思ってしまいましたが。

ミシェル・ブラジーは2016年9月からこのメゾン・エルメスで個展を開催しています。その時の展覧会風景です。▼

メゾンエルメスフォーラム

エンツォ・ミネアスと言うアーティストは初見です。この二人の作品は、空間全体がインスタレーション作品です。

足元に散らばっているのは、卵の殻と花です。卵の殻は踏んでもいいけれど、花は踏まないようにと言われましたが、それ,、ムリ。もちろん極力踏まないようにしましたけれど。▼

「転移のすがた」アーティスト・レジデンシー10周年記念展 メゾンエルメスフォーラム

正面の黒い巨大な紙の作品は、ミシェル・ランビーの作品です。よく見ると手形とか顔とか、イブ・クラインのような表現方法です。

2016年の展覧会でもカタツムリの軌跡を作品化したものがありました。▼

「転移のすがた」アーティスト・レジデンシー10周年記念展 メゾンエルメスフォーラム

夕方、スタッフ?が何か手を加えていました。▼

「転移のすがた」アーティスト・レジデンシー10周年記念展 メゾンエルメスフォーラム

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クロエ・ケナムとイサベル・コルナロ

この二人は同じグループ展に参加したことをきっかけに交流が始まり、コルナロがケナムにエルメスのレジデンシーの話を持ちかけて参加することになりました。

クロエ・ケナムも小平同様サンルイ・クリスタルにいきました。ガラスで制作したフルーツの作品はガラスブロックのこのギャラリー空間とも呼応してとても綺麗でした。▼

「転移のすがた」アーティスト・レジデンシー10周年記念展 メゾンエルメスフォーラム

このガラス作品一番見入ってしまいました。▼

「転移のすがた」アーティスト・レジデンシー10周年記念展 メゾンエルメスフォーラム

クロエ・ケナムの切り絵とガラスオブジェ▼

「転移のすがた」アーティスト・レジデンシー10周年記念展 メゾンエルメスフォーラム

クロエ・ケナムのインスタレーション。植物を踏まないように中に入ります。モニターから3つの映像が流れています。▼

「転移のすがた」アーティスト・レジデンシー10周年記念展 メゾンエルメスフォーラム

この展覧会は写真撮影は可能ですが、フラッシュ撮影、動画の撮影はNGです。

基本情報

「転移のすがた」アーティスト・レジデンシー10周年記念展

メゾンエルメスフォーラム

2021.12.17(金)~2022.4.3(日)月~土 11:00–20:00  日 –19:00  不定休 入場無料

中央区銀座5丁目4−1 8階 MAP

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ggg

残念ながら今回のgggは館内撮影禁止です。なので、どのような作品が展示されているのかお見せできないのですがとてもよかったので銀座に行ったら是非鑑賞してください。

作品は、40年代の初期の作品から展示されているので、変遷もわかりやすいです。和田誠や藤子不二雄が影響を受けたと言うのがよくわかります。▼

ソール・スタインバーグ シニカルな現実世界の変換の試み ggg /ギンザ・グラフィック・ギャラリー

基本情報

ソール・スタインバーグ シニカルな現実世界の変換の試み

ggg /ギンザ・グラフィック・ギャラリー

2021年12月10日(金)~ 2022年3月12日(土)11:00-19:00  日祝・ 12/28~1/5休 

中央区銀座7丁目7−2 DNP 銀座ビル 1F  MAP

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