谷口吉郎設計 迎賓館 和風別館 游心亭と金沢建築館の游心亭

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迎賓館赤坂離宮の見学に続いて、迎賓館和風別館游心亭のガイドツアーについて書きます。迎賓館和風別館游心亭に入るのは初めてでしたが、実は予約なしで、誰でも自由に見学できる游心亭がもう一つあるのです。そのもう一つの游心亭についても触れていきたいと思います。

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和風別館 游心亭

和風別館「游心亭」は、谷口吉郎の設計により1974年(昭和49年)迎賓館赤坂離宮、昭和の大改修と時期を同じくして建設されました。

赤坂離宮が、西洋式の設え、接遇であるのに対して、和風別館游心亭は、純和風の設えで海外からの来賓に日本の文化を体験してもらうための施設です。

ですから、畳の部屋でも正座をせずに着席できるように、掘りごたつ式になっていたり、茶室でも椅子に座ってお茶が飲める設えだったり、日本の形式に慣れない外国人に対して無理のないおもてなしができるように工夫がされています。

トランプ元大統領が来日した際に安倍元首相と共にこの場所で鯉の餌やりをした映像をご記憶の方も多いでしょう。あの時、トランプ元大統領は餌をやるというより、ただ投げ捨てるようにドバーッと池に餌を落とす様子がニュース映像で流れました。あの場所がここです。▼

谷口吉郎設計 迎賓館 和風別館 游心亭を見学

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見学について

和風別館游心亭は(2021年12月現在)webによる事前予約制です。ガイドツアーに参加しない限り、中に入ることはできません。赤坂迎賓館の主庭からも木が植えられていて、その様子を見ることはできません。

外観、内観共に見学したい場合は、必ずwebから事前に予約をしてガイドツアーに参加することとなります。土日はすぐに予約が埋まってしまうので、早め早めがおすすめです。

現在は、継続的に公開しているので、以前ほど競争率は高くないようです。とはいえやはり土日祝日は早mに予約がおすすめです。(2022.04追記)

ガイドツアー

和風別館のガイドツアーの1枠の人数は、2021年12月までは10人でしたが、2022年1月からは15人に増えます。私が参加した日はまだ定員が10人の日だったので10人で回りました。

所要時間は1時間です。1時間と言ってもずっと中の見学をしているわけではありません。前のグループと重ならないように、要所要所で立ち止まってガイドさんの解説を聞きます。

ガイドさんが肩からかけているのがスピーカーです。▼

谷口吉郎設計 迎賓館 和風別館 游心亭を見学

まず、集合場所で5分くらい、和風別館の正面の池の前で5分くらい、別館横の盆栽前と入り口前で5分くらい、と中に入るまでに15分ほど立ち止まって解説を聞きます。ですから、外で15分、中に入ってから約45分の割り振りになります。

ガイドさんは、簡易な拡声器を使っているので、マスク越しではありますが、聞こえないということはありません。特に建築についてのガイドツアーではないので、和風別館全体についての内容となります。

ただ、その内容もガイドさんによって若干変わってくるのだと思います。私が参加した時のガイドさんは使われている石が、どこ原産のなんという種類の石かということを細かく説明してくれました。

庭園の中をガイドさんを先頭に進んでいきます。▼

谷口吉郎設計 迎賓館 和風別館 游心亭を見学

游心亭が見てきました!▼

谷口吉郎設計 迎賓館 和風別館 游心亭を見学

カーブした道を進みます。▼

谷口吉郎設計 迎賓館 和風別館 游心亭を見学

写真撮影について

赤坂離宮同様に、外観の撮影は可能ですが、ガイドツアー中、特に撮影タイムの設定はないので、ガイドを聞きつつ写真を撮ることになります。ですから、好き勝手な場所で満足いくまで写真撮影をするということはできません。

また、外観の撮影は可能なものの、入り口周りの撮影はNGで、かなり厳しいです。写真を撮ったらガードマンに撮った写真を見せるように言われ、iPhoneで撮影した写真を見せたら大丈夫でしたが、どういう写真だと削除するように言われるのか、分からないので入り口周りの撮影は要注意です。

この写真の右側の入り口あたりを、もっと近づいて撮影するのはNGのようです。▼

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見どころ

中に入ってとてもきれいだと思ったのは、池の水面のゆらぎが室内の天井に反射してとても美しい文様を描いていました。このゆらぎの様子が広い範囲で見られるのは、天気のいい冬だけなので、参加した日が晴天で幸運でした。

中の写真が撮れないので、外観に水面のゆらぎが反射している様子です。▼

谷口吉郎設計 迎賓館 和風別館 游心亭を見学

游心亭で使われている家具のデザインも谷口吉郎が手掛けています。そのすべての足の設置面が透明になっていて、遠くから見るとまるで浮いているように見える工夫がされています。写真がないのがとても残念!

天井の照明は六角形で、ホテルオークラでも見られるデザインです。他にもたくさん見どころがあるのでガイドを聞きつつじっくり見学してください。

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金沢建築館の游心亭

実は、本物の游心亭に入るのは初めてでしたが、もう一つの游心亭は過去2回ほど見学しています。というのも、設計の谷口吉郎の出身地である金沢に、2019年吉郎とその息子である吉生の記念館「谷口吉郎・吉生金沢建築館」が、犀川沿いの吉郎の住居跡に建てられました。

記念館の設計は谷口吉生によるものです。その谷口吉郎・吉生金沢建築館の常設展示室は、「游心亭」の広間と茶室を忠実に再現した空間なのです。

今回2つの游心亭を比較すると、本物の方が広く感じました。

特に茶室に関しては、椅子席のエリアは絶対に本物のほうが広くとってあるように感じます。それは、本物の游心亭の茶室には、マスコミのカメラマンが入るスペースも考慮されているので、実際余分なスペースがあると思います。

実際の游心亭の茶室の外観▼

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金沢の展示室は撮影可能なので、金沢の写真をアップします。

床も本物は、畳風の模様のあるカーペットでしたが、金沢はそのイミテーション畳カーペットではありませんでした。しかし、それ以外は全く同じです。▼

谷口吉郎設計 迎賓館 和風別館 游心亭を見学

また、広間の方は全く同じですが、やっぱり広間沿いの廊下のスペースが本物のほうが広いので、本物の方が全体に広く感じました。▼

谷口吉郎設計 迎賓館 和風別館 游心亭を見学

金沢の方は池ではなく、目の前に水盤があります。建っている方角的に水面のゆらぎは見えないかもしれません。少なくとも私が2回訪問した時にゆらぎは見えませんでした。▼

谷口吉郎設計 迎賓館 和風別館 游心亭を見学

金沢の方は新しいし、実際に使用することはないので、すっきりした印象です。ただ、建築の法規は年々厳しくなっているので、游心亭では使用できた建材が、現在は使えなかったりして、再現するとはいえ色々大変だったそうです。

私は金沢の再現を訪問してから、本物の游心亭を見学しましたが、皆さんは游心亭を見てから金沢に行くか、金沢を見てから游心亭を見学するかどっちにしますか?

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基本情報

迎賓館 和風別館 游心亭

見学予約はこちらから!

港区元赤坂2丁目1−1 MAP

迎賓館赤坂離宮についてはこちらを参照ください。▼

片山東熊設計、村野藤吾改修設計監修 国宝の「迎賓館赤坂離宮」を見学

石川の旅その5 谷口親子の記念館 谷口吉郎・吉生記念金沢建築館へ

 

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