コンテンツへスキップ

などや恵比寿最後の展覧会 ミズタユウジ「解体清祓は恋の魔術」


<
フォローする
シェア:
記事の評価

2020年から築60年の古民家でオルタナティブスペースとして美術、音楽、パフォーマンスなど多種多様な活動を展開してきたなどや恵比寿/nadoya ebisuが2022年3月で当初の予定通り解体される事になり最後の展覧会が開催されています。

スポンサーリンク

最後の展覧会

などや恵比寿は、近所なのでこれまでも度々訪れており、これまでに「ミミズの反物 / THE WORM FABRIC BY QUBIBI 」勅使河原一雅展などを紹介してきました。しかし、残念ながら今回が最後の展覧会です。

もちろん、などや代々木上原があるので、などやの活動そのものはこれからも続きますが、恵比寿のこの場所、築60年の古民家でのなどや恵比寿の活動は最後となります。というわけで早速最後の展覧会を鑑賞してきました。

スポンサーリンク

ミズタユウジ

展覧会を開催しているのは、テキスタイルアーティストののミズタユウジの展覧会「解体清祓は恋の魔術」です。

ミズタユウジというアーティストを今まで知らなかったのですが、テキスタイルアーティストと言っても、その表現の幅はかなり広くカテゴライズ不可能な活動をしています

「テキスタイル」そのものが、アート、デザイン、ファッション、工藝、民藝にまでまたがる多様性を持つ分野ですから、そうなるのは必然ですね。

ミズタさんは2020年11月から1年間などや恵比寿にて「The un-grieving process-悲しまない5段階」というアートプロジェクトを行いました。その内容は、簡単に言うと異分野で活躍する方との対話です。▼

今回の展覧会の作品にもなどや恵比寿のこれまでの活動が、ミズタユウジのフィルターを通し、ファブリックによって表現されています。

スポンサーリンク

パフォーマンス

今回の展覧会は、展示だけでなく会期中にパフォーマンスが行われているという事で、展示とともにパフォーマンスも鑑賞してきました。

パフォーマンスを行うのは2階にある和室です。パフォーマンスは撮影禁止です。ですから、写真はありませんが、おおよそ10分くらいでした。

ミズタさん自らその体を使って行うのですが、神事と現代舞踊が混ざったようなパフォーマンスでした。部屋にはその中心に天井から吊り下げられた光だけが存在しています。その静かな光とアーティストの対峙は、静から動へと変化していきます。

光が振り子のように左右に揺れて、徐々に徐々にその振り幅が小さくなり、静かに止まるまでの時間、それはまるでこの古民家のこれまでの軌跡を辿るようです。などやとしての軌跡だけではなく、この家が重ねてきた全ての時間を総浚いし、そして清祓するのです。

パフォーマンスが終わって、1階で作品を観ていたらミズタさんが降りてきて、びっくりしました。それはパフォーマンスの時とまるで別人だったからです。

パフォーマンスの時は眼光鋭く、その表情も動きもまるで何かが憑依しているかのようだったのですが、目の前にいるミズタさんは温和そのもの。その表情を見て”憑依しているかのよう”ではなくて、本当に憑依していたんだと確信しました。

スポンサーリンク

展覧会

展覧会は、などや恵比寿の庭、家、全てで展開しています。いつも椅子とテーブルがあった庭は清祓を前にとてもすっきりとしていました。

スポンサーリンク

家の1階の様子です。ファブリックにプリントされているのは、これまでのなどや恵比寿で行われた様々な活動の記録写真や、グルジア語に翻訳されたアーティストの見解です。▼

スポンサーリンク

今までになく神聖な空気が漂うなどや恵比寿の最後の展覧会です。最後なのは展覧会だけでなく、この家の存在そのものです。もうすぐ消えてなくなろうとしているこの家の最後の姿を記憶に留めてきました。

展覧会基本情報

Yuji Mizuta「解体清祓は恋の魔術」

2022.1.28-3.6   12:00-18:00 月〜木休  金土日祝オープン 無料

パフォーマンス日程予定(予約優先)予約はなどや/nadoyaのInstagramから

1日2回(13:00-,16:00-)2/5.11.12.19.23.25, 3/5   

1日1回(13:00-)2/6.13.20.27,3/6

パフォーマンス日程、開廊日、開廊時間などは恵比寿などや公式HPを事前に必ず確認の上お出かけください

恵比寿などや

渋谷区恵比寿西1丁目17−14 MAP

シェア:
同じカテゴリーの記事 スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

コメントを残す