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東京国立近代美術館の「ゲルハルト・リヒター展」を観に行く前に読んでおこう!

記事の評価

生誕90年、画業60年、日本の美術館では16年ぶり、東京の美術館では初となるゲルハルト・リヒター/Gerhard Richterの大規模個展が開幕しました。

皆さん待ってました!という感じでしょう。リヒター展開催の発表があったのは昨年(何月か忘れました)ですから少なくとも半年以上は待っていたわけです。

ただ、チケットの販売が開始されたのは割と直前で5/26からでした。当日券の販売もありますが、やっぱり事前に日時予約制のオンラインチケットを購入して行った方が確実です。

作品の評論や解説はプロに任せて、このブログでは主に行く前に知っておきたい情報をまとめてみました。随時新情報は追記していきます。リヒター展鑑賞前の参考になると嬉しいです。

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作品点数

出品作品の点数は、入口で配布されている展覧会の出品リスト上No.138まであるので138点展示されているように思いますが、実際は122点です。残念ながらアラジン4点、オイル・オン・フォト12点計16点が出品されていません。

東京のあと巡回予定の豊田市美術館では今回出ていない16点も合わせて138点の作品が出品予定です。

豊田市美よりも12点少ないオイル・オン・フォトシリーズ作品▼

ゲルハルト・リヒター展

のっけから豊田市美より作品点数が少ないとわかるとなんだか少しがっかりしてしまいますが、ゲルハルト・リヒターの作品が122点もまとめて鑑賞できる機会はそうそうあるものではありません。

現に16年前の金沢21世紀美術館、DIC川村記念美術館以来の個展です。

入口にある作品リストは会場マップとリスト、作品解説が掲載されているので必ずもらいましょう。

会場構成

会場は13のシリーズが6つのスペースに展示されています。6つというのは、ゆるく仕切られた5つの展示室と長い通路状の展示スペースの構成です。

各作品にはキャプションがありますので、わかりやすくて見やすい展覧会です。(最近はキャプションなしで照明暗めの展示室の中で一生懸命作品リストを読まないと作品データがわからない展覧会も少なくありません)

また、シリーズごとにまとめられてはいますが、特に章構成などはなく、展示順序もないので自由に鑑賞して回ります。

展覧会の様子については動画を参照ください。▼

撮影について

写真撮影は可能です。動画はNG。フラッシュ・三脚・自撮り棒NGです。

一部「ビルケナウ」の元になっている「1944年夏にアウシュビッツ強制収容所でゾンダーコマンドによって撮影された写真」4枚だけは撮影禁止です。

今回の展覧会での目玉作品にしてリヒターの最重要作品4点「ビルケナウ」2014年▼

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鑑賞時間

どのくらいかかるかは人によって差はあると思います。

今回は民芸展の時のように実は2階にも展示があった!なんてことはありません。

唯一の映像作品

122点の作品のうち、唯一の映像作品「フィルム:フォルカー・ブラトケ」は1966年の白黒フィルムによるものです。所要時間は14分32秒です。

特に映像前に椅子などは用意されていません。  現在は、椅子が用意されました。

会期後半にはこの作品の前に人が滞留して大変なことになりそうです。▼

実はこのゲルハルトリヒター展唯一の映像作品はwebで鑑賞することが可能です。

映像はこちらからどうぞ→Volker Bradke, 1966, 

映像作品▲と「8枚のガラス」▼以外は全て平面作品です。それでも私は2時間近く滞在しました。

会場の所々に鏡やガラスの作品が点在し、それら作品の反射や映り込みによって、展示室同士がゆるくつながっているのもポイントです。▼

椅子はない(導入されました)

美術館内にはCABをはじめたくさんの椅子やベンチがあるのですが、ゲルハルトリヒター展の展示会場内にはベンチや椅子は一つもありません。 会期初日は一個もなかったのですが、「4900の色彩」の展示室にベンチが導入されたようです。(2022.6.9追記)

作品を前にゆっくり解説を読むかぁなんて時も立って読むしかありませんので要注意です。

会場の出口もちょっとわかりづらいです。オイル・オン・フォトシリーズとドローイングの間にひっそりとあります。

MOMATコレクション

更に、忘れてはけないのは上階のMOMATコレクション展です。こちらにも東京国立近代美術館が所蔵するリヒターの作品が同時代のドイツの作家の作品とともに展示されています。

ゲルハルト・リヒター展のチケットで4階から2階までのMOMATコレクション展を全て鑑賞することができます。見逃す手はないですね。▼

MOMATコレクションのリヒター作品▲▼

MOMATコレクションはそれだけではありません。リヒター作品は2階にありますが、4階、3階も会場です。こちらもじっくり鑑賞するとなると1〜2時間はかかります。ちなみに時間のかかる映像作品などはありません。

90年代のそれはそれは懐かしい村上隆や森村泰昌▼、会田誠の作品やセバスチャン・サルガドの写真作品など見どころ満載です。

MOMATコレクションの会期はゲルハルトリヒター展と同じです。ただし一部作品は前期と後期で内容が変わります。MOMATコレクションの詳細はこちらから

私の場合は、MOMATコレクションで既に目にしている作品は軽く流し見して、3フロアで1時間弱。リヒター展に2時間で合計3時間かかりました。

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特設ミュージアムショップ

出口のところに特設のミュージアムショップがあります。展覧会図録はもちろん、それぞれサイズが違うポストカードがズラリと並んでいます。

図録はずっしりとかなり重め。袋は有料です。でも図録の角が潰れるのが悲しいので10円で袋を購入しました。ちなみにポストカードの袋も有料です。

また、エコバック、Tシャツ、ボールペン、ノートなどグッズも充実していました。

行列に並ばずに図録を購入する方法1

ゲルハルト・リヒター展の公式図録やポスターはAmazonからも購入できます。また関連書籍やDVDも併せてどうぞ。

手元に来るのは遅くなるかもしれませんが、重い図録を持ち帰ることを考えるとAmazonで買うのもアイディアです。画像をクリックするとAmazonへ▼

観察していて感じたのは、図録、ポストカードはよく売れていましたが、それと同じくらい売れていたのがB3サイズくらいのポスターです。(作品ごとにサイズは違う)

中には全種類購入している人もいました。ポスターは5種類くらいあったと記憶しています。

板の段ボールにフラットな状態で梱包されたポスターを持って帰る人を結構を目にしました。

1920年代創立のドイツにオフィスを構えるRICHTER(リヒター)社の水平器とメジャーまで販売されていました。これは単にドイツの名前繋がりだと思います。でもデザインがカッコよくて機能的なので仕事で使う方はいいかも。▼

リヒター展開幕後初の週末は、ミュージアムショップのレジの行列がロッカーの方まで続き、精算まで30分ほどかかったようです。

土曜は展覧会入場にも行列、レジも行列だったようなので、時間には余裕を持って出かけたほうがよさそうです。特に午前の入場が集中していたようなので夕方とかに行かれた方がいいのかもしれません。(2022.6.11追記)

MOMATミュージアムショップ

リヒター展の特設ミュージアムショップでは時に長い行列ができるほど混むようです。でも、求めるものが図録だけなら、近代美術館の常設のミュージアムショップで買い求めることができます。

行列に並ばずに図録を購入する方法2

MOMATを訪れたことがある人はご存知でしょうが、ミュージアムショップの場所は美術館の前庭です。▲

ここでリヒター展の図録も販売しています。図録だけならこちらの方が断然早いです。

せっかくのリヒター展の余韻がレジ待ち行列で消えてしまわないよう、ミュージアムショップの利用も考えたいですね。

今のところ、リヒターグッズも購入したい方はショップの長い列に並ぶしかないようです。

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巡回は父子のバトン

前述しましたが、このゲルハルトリヒター展は、東京で開催の後、愛知県の豊田市美術館に巡回します。

建築的に言うとゲルハルト・リヒター展は父である谷口吉郎設計の東京国立近代美術館のあと、息子である谷口吉郎設計の豊田市美術館へ巡回するのです。奇しくも父子による巡回リレーのバトンタッチが行われるわけです。

同じ展覧会ですが、豊田市美術館でのリヒターも是非観てみたいです。

東京国立近代美術館は、古い建築のため天井の高さが低く、リヒターのような大型の平面作品を展示するには少々窮屈です。

もう少し壁の余白が欲しいところですね。ギチギチ感否めません。▼

初日はなかったベンチが、この部屋に導入されました。「4900の色彩」2007年

東京には出ていなかった作品も豊田市美には出品されますし、天井の高い広々空間で是非リヒター作品を再度鑑賞したいです。行けるかな。

巡回先情報

ゲルハルト・リヒター展  豊田市美術館  愛知県豊田市小坂本町8-5-1 MAP

2022年10月15日(土)〜2023年1月29日(日)10:00~17:30(入館17:00まで)

東京国立近代美術館 基本情報

ゲルハルト・リヒター/Gerhard Richter 展

022年6月7日(火)ー10月2日(日)月休(7/18、9/19は開館 7/19、9/20休館)

開館日・開館時間変更

9/20-10/2の期間は開館時間が変更になります。詳細はこちら

9/20(火)本来休館予定が開館、9/27(火)は国葬のため周辺警備の事情により臨時休館

一般  2,200円大学生 1,200円高校生  700円 予約優先チケット(日時指定制)

東京国立近代美術館

東京都千代田区北の丸公園3−1 MAP

アクセス:東京メトロ東西線竹橋駅 1b出口より徒歩3分

今、見られるリヒター

ゲルハルト・リヒター Drawings 2018-2022 and Elbe 1957

2022年6月11日(土)ー7月30日(土)日月祝休 事前予約制   会期終了

WAKO WORKS OF ART

 東京都港区六本木6丁目6−9 ピラミデビル3F  MAP

2018年から2022年に描かれた新作のドローイング作品18点と、65年前に制作された31点組の版画作品

《Elbe [Editions CR: 155]》のエディション版で、すべて日本初公開。

新作ドローイングの数々▼

この4点が最も新しい作品。鉛筆とインク、カラーインクによるもの▼

鉛筆と色鉛筆で描かれたドローイング▼

1957年制作の版画作品▼

ポツンといる人物が可愛すぎる▼

箱根ポーラ美術館

展覧会はこちらの記事を▼

箱根 ポーラ美術館で「モネからリヒターへ」鑑賞!光に満ち溢れる美術館でアートと食と森林浴を

国立西洋美術館

リニューアルオープン記念 

自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで

2022年6月4日(土)~9月11日(日)月休、7/19休 9:30-17:30 

国立西洋美術館 事前予約優先

東京都台東区上野公園7-7 MAP

西洋美術館リニューアルオープン記念の展覧会に出品されているのは、フォルクヴァング美術館所蔵の「雲」1970年です。▼

なんと西洋美術館も箱根のポーラ美術館同様、モネと並んで展示されています。

ただ西洋美術館は睡蓮は別展示室で、リヒター作品と並んでいるのは「舟遊び」1887年です。▼

リヒターは東京国立近代美術館の個展以外に都内で2ヶ所、神奈川県で1ヶ所全部で4ヶ所で見ることができます。

個展を観てから他をまわるか、他を観てから個展に行くか。

さぁどうする?



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