ワニがまわる タムラサトル展 本当に大小1101のワニが全部まわってた!国立新美術館

記事の評価

開館15周年の記念して開催される展覧会「ワニがまわる タムラサトル」は入場無料の楽しい展覧会です。六本木、乃木坂という都会的な立地と黒川紀章のガラス張りのクールな空間がポイントの国立新美術館ですが、時にはとにかくひたすら楽しい展覧会もいいですね。

こういう展覧会は、童心に帰って思い切り楽しんでしまいましょう。

ワニがまわる タムラサトル展 国立新美術館

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15周年記念

国立新美術館は今年で15周年だそうです。最近できた新しい美術館という認識でいたけれど、もうそんなに経つのかぁとびっくりですね。

10周年記念ではエマニュエル・ムホーによる6万ピースの数字がみせる圧倒的なインスタレーション「数字の森」が開催されました。

美術館の展示室が華やかな数字のグラデーションで埋め尽くされたのも記憶に新しいですね。▼

国立新美術館

「数字の森」のインスタレーション以外にも他の場所に10周年記念の展示はあったのですが、エマニュエル・ムホーの作品の印象が強すぎて申し訳ないのですが、この作品以外はあまり覚えていません。▼

国立新美術館

タムラサトル

タムラサトルと言えば天王洲に巨大なスペースを持つMAKI galleryです。(拠点は表参道にもあります)

常設で鑑賞できるタムラ作品。天井から降り注ぐ電球の滝の前に、動くと火花が散る仕掛けのある大型作品です。とりあえずこの作品は見入っちゃいます。▼

タムラサトル

これは3人展で出品されていた作品▼

タムラサトル

壁面展示の5点の作品は全て動きを伴うレリーフです。▼

タムラサトル

銀座蔦屋に行ったらまだ設置中だった作品。チェーンがぐるぐると回ります。▼

タムラサトル

銀座蔦屋で見られなかったぁーと思っていたら後日天王洲のMAKI Galleryでちゃんと鑑賞できました。

背後の壁面作品も手前の「TOKYO」も動きます。▼

タムラサトル

これら動きのある作品は、パーツが一つでも足りないと動きません。しかも、一旦動き出したら壊れない強度を持っています。

アート作品といえども機械としての精度と強度にはこだわっていて、動き出したら止まらない耐久性は常に保っています。

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1101のワニがまわる

この展覧会でまわっているワニの数はなんと1101!その色もサイズも回転速度もみな様々です。

そして、今回ラッキーにもアーティストのタムラサトル氏本人に話を聞くことができました。

展覧会場でのアーティストのタムラサトル氏。背後の緑のワニは会場内で一番巨大なワニ。▼

ワニがまわる タムラサトル展 国立新美術館

丁寧に説明いただきありがとうございました。

どんな風にどれだけのワニがまわっているのか動画を参照ください。▼

超巨大ワニ

会場に足を踏み入れて、思わず笑ってしまいました。だって、緑色の巨大ワニの巨大さが想定の倍以上のサイズだったからです。

とにかく、でかい!そしてこの超巨大ワニも当然ですが、まわってます。ゆっくりと確実にまわっているんです。

それだけでなんだか異常に可笑しくて、とにかく会場に入ったらアハハハ!と声を出して笑ってしまいました。

タムラ氏によるとこの巨大ワニは120kgで3分割して運んできたそうです。中はスタイロフォームで上からコーティングしているそうです。

終わったらこの巨大ワニをどうしようかと現在思案中なんだとか。▼

ワニがまわる タムラサトル展 国立新美術館

たくさんの小ワニ

小さいワニも一つ一つ手作りなのでそれぞれ微妙に違います。しかも、一つ一つに名前があるのです。

どうして命名したかというと、小さいワニは手作りといえども似た感じなので、各々に個性を持たせるために、全部に名前をつけたんだそうです。最後の方はネタが尽きてきて知り合いの名前とかをつけたそうです。

今回の展示では見えないけれどお腹のところに全部名前が書いてあるんですって!

ワニがまわる タムラサトル展 国立新美術館

横並びと縦並びのワニ

5つの青いワニが横に並んでぐるぐるまわっているのが2つありました。

ワニがまわる タムラサトル展 国立新美術館

そうかと思うとワニの丸焼きでもするかのように縦1列に並んで、唯一の縦回転をしている赤いワニもいます。(写真左)▼

ワニがまわる タムラサトル展 国立新美術館

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時々まわるワニ

一つだけ黄色いワニがまわってない!と思ったのですが、このワニだけは時々まわるマイペースワニのようです。

写真右手前の黄色いワニはほとんどの時間止まっていますが、時々動きます。動き出す前にモーター音がするのでわかりますよ。▼

ワニがまわる タムラサトル展 国立新美術館

10年ぶりの六本木

都内で”ワニがまわる”を発表するのは、2012年の六本木アートナイト以来だそうです。奇しくも10年ぶりに六本木に帰ってきた”ワニがまわる”はその数と内容がグレードアップしていますので見応え十二分です。

今回のワニの中には、4月と5月に国立新美術館で行われたワークショップ「まわるワニをつくる」で参加者が制作したワニもいます。ちょっと別枠に展示されているのですぐにわかります。

また、近々表参道のMAKI Galleryでも展覧会を予定しているそうですから期待大です

創造の原点

とにかく楽しいものを作りたかったというタムラ氏。そのコンセプトは十分に伝わってきました。だって、会場に入るなり笑ってしまいましたから。

この”ワニがまわる”(スピンクロコダイル)を最初に作ったのは90年代の学生時代。それから約30年弱の時を経て、今回の展示で「すごいすっきりした」とタムラ氏は清々しい表情をされていました。

そのタムラ氏の創造の源の一つが吉田戦車の漫画「伝染るんです」だということを展覧会リーフレットで知りました。なるほど!ものすごい合点がいきました。

「伝染るんです」はオチのないシュールな漫画の新ジャンルを開拓した先駆的存在です。知らない人はいないでしょうから詳細な説明は省きますが、オチがないばかりか、すごい可笑しくて笑ってしまうのですが、何が面白いのか説明できないのです。

展覧会リーフレットでは漫画家吉田戦車との対談が載っているので必見です。

その対談の中で吉田戦車氏もタムラサトル氏もクリスト&ジャンヌークロードの茨城とアメリカで行われたアンブレラプロジェクトを鑑賞したことが書かれています。タムラ氏はなんと展示のアルバイトをしていたというから驚きです。

六本木ではそのクリスト&ジャンヌ=クロードの展覧会もすぐ近くの21_21design sightで開催中ですから、是非”ワニがまわる”と一緒に鑑賞したら面白いのではないでしょうか。

タムラ氏にもクリストとジャンヌにも、その意味を問うような「なんで?どうして?」なんて無粋なことをたずねてはいけないのです。

21_21のクリスト&ジャンヌ=クロードの展覧会はこちら▼

アート好きにも建築好きにも刺さる!21_21 DESIGN SIGHT クリストとジャンヌ=クロード “包まれた凱旋門” を観に行く前に読んでおこう!

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ショートギャラリートーク「タムラさんに聞いてみよう!」

フライヤーには「ワニがまわる理由は聞かないでほしい」と書かれていますが、そんなこともあんなこともアーティストに直接聞けちゃうギャラリートークがあります。

とっても気さくな方なので、素朴な疑問を直接投げかけてみてはいかがでしょうか?

2022年6月25日(土)11:00~、13:00~、15:00~、17:00~ 各回15~20分ほど、参加無料(申込不要

国立新美術館 企画展示室1E

基本情報

ワニがまわる タムラサトル

2022年6月15日(水)~7月18日(月)火休 10:00~18:00(金土20:00まで)入場無料

国立新美術館 企画展示室1E

東京都港区六本木7-22-2 MAP

アクセス:東京メトロ千代田線乃木坂駅青山霊園方面改札6出口(美術館直結)、東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口から徒歩約5分、都営地下鉄大江戸線六本木駅7出口から徒歩約4分


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