
インスタ映え間違いなし!アールデコ空間との共演 蜷川実花「瞬く光の庭」東京都庭園美術館
この記事の目次
東京都庭園美術館で開催されている写真家で映画監督の蜷川実花/にながわみかの展覧会「瞬く光の庭」は、アンリ・ラパンデザインのアールデコ建築の旧朝香宮邸を舞台に、煌びやかな蜷川実花の世界が堪能できる美術館全体で一つの作品になっています。
蜷川実花
その名を知らない人はいない極彩色の写真を撮る有名写真家で映画監督です。
「さくらん」で映画監督デビューをして、「ヘルタースケルター」、「人間失格 太宰治と3人の女たち」、「Dinnerディナー」「ホリック xxxHOLiC」など数々作品を手掛けています。
また、昨年は上野の森美術館で個展「蜷川実花展ー虚構と現実の間にー」を成功させたばかりですし、極彩色の写真を使ったドレスのプロデュースや東京エディション虎ノ門で期間限定で提供してた蜷川実花コラボのアフタヌーンティーなどその活動の幅はとても広いです。
実は映画も上野の森美術館の展覧会も鑑賞していませんが、その名を轟かせているのは、肌で感じています。
蜷川実花の世界観が好きな若い女性ファンだけでなく、一般的にも”有名演出家蜷川幸雄の娘”ではなく、”蜷川実花ってそういえばお父さんも有名人”になってきました。すごいですね。
アール・デコ空間との共演が今回の展覧会の見どころの一つです。▲アンリ・ラパンと蜷川実花の時空を超えたコラボレーション。なかなかない貴重な組み合わせですね。それもこれも庭園美術館ならではです。
展覧会「瞬く光の庭」
東京都庭園美術館は、ご存知の通りアールデコ建築で有名な美術館です。最近新館長が女性建築家の妹島和世さんが着任するということで世間をアッと言わせた美術館でもあります。
東京都庭園美術館は、旧朝香宮邸だった本館とリニューアルオープンで増築された新館による二つの建物で構成されています。新館のデザイン監修は現代美術家の杉本博司です。
展覧会場はアール・デコ建築の本館の各部屋と杉本博司デザイン監修の新館にあるホワイトキューブのギャラリー1で開催されています。
手前が庭園、奥建物右側が本館(旧朝香宮邸)、左が新館(杉本博司デザイン監修)▲
本館と新館は連絡通路で繋がっています。この連絡通路のガラスの影が冬場の晴天時はハート型ですが、真夏は残念ながらその影を見ることはできません。
ハート型の影についてはこちらの「意図していなかった美しい現象 建築の神様からの贈り物」の記事を参照ください。
スポンサーリンク本館
本館の展示はアール・デコの装飾や窓からの借景も含めて蜷川実花の作品です。ですから、個々にキャプションはありません。
全て作品は作家蔵で2021年〜2022年に制作されたものです。
作品に照明を当てるために天井の5箇所の電球がハロゲンに変更されていました▲
ラジエーターのカバーの魚模様も観察してみましょう。各部屋模様が違いますよ。▲
ネオンと写真による新しい表現▲
バルコニーには大型の作品▲
本館の作品を庭側から見るとこんな感じです。▲
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新館
新館は本館とは違ってニュートラルなホワイトキューブです。この空間に「胡蝶をめぐる季節」と題した映像作品が、展示室内に互い違いに設置された薄い紗のスクリーンと正面のモニターに映し出されています。正面モニターの下部は鏡面になっており、モニターの映像が反射して不思議な効果を高めています。
この映像のプロデュース及び展覧会の監修とテキストは宮田裕章氏によるものです。
隣のギャラリー2では作家のインタビュー動画(約20分)が見られます。
時間のない方はこちらからでも鑑賞可能です。
展覧会の様子はこちらを参照ください。▼
写真撮影について
写真撮影について本館は一部でOK。撮影可能な部屋だけ撮影OKの掲示があるので確認しながら鑑賞しましょう。
本館のどの部屋が撮影OKなのかが書かれたマップが掲載されているリーフレットがあるので入り口でもらいましょう。▲
新館のギャラリー1にある映像作品は写真も動画も撮影OKです。ただしギャラリー2のインタビュー映像の撮影は禁止です。
鑑賞時間の目安
ギャラリー1の映像作品が約15分でループで流れています。ギャラリー2のインタビュー動画が20分です。合計すると新館で35分。
本館にも動画があり、これが何分だったのかが不明なのですが、本館を30分で鑑賞して新館を35分だとするとおおよそ1時間でまわることが出来ます。これはあくまでも目安です。
庭園美術館が初訪問の方は、アンリ・ラパンのアール・デコ空間も一緒にじっくり鑑賞するとなると本館だけで1時間くらいかかるかもしれません。合計で2時間くらいを目安にすると良いでしょう。
ただし、カフェ、庭園や茶室、に立ち寄るとなると半日くらい考えておいた方が良いですね。
また、この展覧会は日時指定制です。事前にチケットを予約購入してから訪問しましょう。
ミュージアムショップとカフェ
新館はギャラリー1.2と共にミュージアムグッズを販売するショップとコラボメニューを提供するCafe TEIENがあります。
ミュージアムショップでは、蜷川実花らしい極彩色のポストカードや、書籍、オリジナルグッズなどが販売されています。▲
「花、瞬く光」には今回の展覧会の出品作品が多数掲載されています▼
Cafe TEIENについては東京のミュージアムカフェ特集 その1(目黒・恵比寿・六本木)を参照ください。とても心地いいカフェなのでお勧めです。ただし週末の午後は混雑している場合もあります。
庭園と茶室
東京都庭園美術館のチケットを購入すると庭園も庭園奥にある茶室「光華」も鑑賞可能です。庭園は晴天の日だとほとんど日陰がないのでちょっと暑すぎるかもしれません。ただ、せっかく訪問したら庭園と堪能したいところです。
青紅葉が美しい茶室「光華」と日本庭園▲詳細は「美術館にある「茶室」または著名な建築家(現代美術家、デザイナー)が手がけた「茶室」特集!を参照ください。
同時開催で六本木の小山登美夫ギャラリーでも8/13まで個展開催中です。あわせて鑑賞をお勧めします。
庭園美術館も小山登美夫ギャラリーも煌びやかな映像作品が、映え写真や映え映像のポイントです!
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基本情報
蜷川実花「瞬く光の庭」
2022年6月25日(土)-9月4日(日)月休 10:00–18:00 一般1400円、大1120円、中高・65歳以上700円 港区白金台5丁目21−9 MAP アクセス:JR目黒駅東口、東急目黒線目黒駅正面口より徒歩7分 |
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