東京都内建築巡り<代官山その2>個性豊かな旧山手通りの大使館から新設の東京音楽大学校舎やOAK BLDG IIなど

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東京都内建築巡り<代官山その1>に続いて、その2では旧山手通り周辺と代官山交番前交差点から目切坂を降りた中目黒エリアの建築についてです。

今回は旧山手通り沿いからのご紹介です。

東京都立第一商業高

旧山手通りにある1918年に開校した歴史ある東京都立第一商業高校▲

東京バプテスト教会

第一商業高校の隣には、東京バプテスト教会▲

旧山手通り沿いには実は新しい場所だけでなく、古い施設も多く並んでいます。

六本木・麻布エリアにはたくさんの大使館がありますが、実は旧山手通り沿いにもいくつか大使館が点在しています。まずは、旧山手通り沿いの大使館の数々からご紹介します。

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在日デンマーク大使館 槇文彦

設計:槇文彦 竣工:1979年

渋谷区猿楽町29−6 MAP

ご存じ朝倉不動産の代官山ヒルサイドテラスの延長に建つ在日デンマーク大使館は、ヒルサイドテラスの設計を手掛けた槇文彦によるもの。

そもそもこの土地を提供する条件として大使館建築の設計者をヒルサイドテラスと同じ槇文彦にすることが条件とされていたそうです。

ヒルサイドテラスが白を基調とした低層の建物なのに対し、在日デンマーク大使館は柔らかなピンクベージュのタイルで円弧を描く建物です。

在日デンマーク大使館 槇文彦

低層の街を守り続けている朝倉不動産の代官山ヒルサイドテラスのコンセプトを踏襲したデンマーク大使館の建物▲

在日デンマーク大使館 槇文彦

普段は入れないデンマーク大使館ですが、イベントで時々一般に解放することがあります。▲

在日デンマーク大使館 槇文彦

2021年オリンピック期間に中庭を解放した時の様子です。オリンピックの映像を鑑賞するための椅子はやっぱりデンマークの家具ブランド「フリッツ・ハンセン」のセブンチェア(アルネ・ヤコブセンデザイン)です。▲

在日エジプト大使館 竹山実

設計:竹山実 竣工:1986年

目黒区青葉台1丁目5−4 MAP

デンマーク大使館の並びに建つ在日エジプト大使館は、このブログでも東京都内建築巡り<広尾その1渋谷区広尾編>でも取り上げたテック広尾や広尾プラザを設計した竹山実です。

中でも竹山実が手掛けたもので有名なのは晴海客船ターミナルですが、最近取り壊しが決定しました。

在日エジプト大使館 竹山実

エジプト大使館は背後の斜面を利用したつくりで旧山手取り沿いに一般受付があり、その真裏の見晴らしのいい場所に公邸があり、その下に事務所という構成です。

ファサードはシンメトリーなデザイン▲

在日エジプト大使館 竹山実

旧山手通り沿いはピロティになっていて、そこかしこにエジプトを象徴する彫刻が並んでいます。

在日エジプト大使館 竹山実

小さいながらもツタンカーメンまであります。中には入れませんが、旧山手通り沿いから見える数々の彫刻だけでもその個性を垣間見ることができます。内装もすごいんだろうなぁ。観てみたい▲

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在日マレーシア大使館 清水建設

設計:清水建設 竣工:1991年

渋谷区南平台町20−16 MAP

旧山手通り沿いで一際目立つ建築です。建物の外壁全体に満遍なく施されているイスラミックな紋様は、八芒星、またはルブ・エル・ヒズブと呼ばれるイスラム教の伝統的なシンボルです。

在日マレーシア大使館 清水建設

パリにあるジャン・ヌーベルのアラブ世界研究所の南国バージョンのような?あれは動いちゃうんですが、ここのは動きません。▲

在日マレーシア大使館 清水建設

ファサードはルブ・エル・ヒズブの装飾が透かし模様で施され、セキュリティは守りつつも圧迫感を軽減しています。▲

在日マレーシア大使館 清水建設

マレーシアじゃなくてマレイシアなんですね。マレイノアになっちゃってるけれど。▲

Saturdays  NYC Tokyo 大堀伸

設計:大堀伸 竣工:2012年

目黒区青葉台1丁目5−2 代官山IVビル 1階 MAP

元インテンショナリーズでジェネラルデザインの大堀伸による設計のアパレルショップです。

Saturdays  NYC Tokyo 大堀伸

ガラス張りのクールな印象のファサードですが、蔦に覆われて違った見え方をしていました。▲

Saturdays  NYC Tokyo 大堀伸

竣工から10年経っていますが、蔦の成長以外は全く色褪せない飽きのこないデザインです。▲

CARATO71 葉祥栄

設計:葉祥栄 竣工:1997年

渋谷区鉢山町13−12 MAP

Ms REIKO TOKYOというアパレルブランドでしたが2022年6月末でブランドが終了。現在は、CARATO71というイベントスペースになっています。

設計は、葉祥栄。蛇腹状のガラスで円弧を描く外観が印象的。中にはこれまた美しい螺旋階段があるようです。絵本作家の葉祥明は実弟です。

CARAT71 葉祥栄

シダー・ストーン・ヴィラ 槇文彦

設計:槇文彦 竣工:1984年

東京都渋谷区鉢山町15 MAP

上部のカラスブロックで描かれたグリッドと2階のガラス面が呼応するデザイン。ヒルサイドテラスとも遠からずな建築です。

シダー・ストーン・ヴィラ 槇文彦
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東京音楽大学中目黒・代官山キャンパス 日建設計+戸田建設

設計:日建設計+戸田建設 竣工:2019年

目黒区上目黒1丁目9−1 MAP

長いこと雑草の生い茂る空き地だった場所になんと音楽大学ができました。これはびっくりました。

代官山の駅からも中目黒の駅からも徒歩5分ほどの立地にある開かれたキャンパスです。中央に貫くストリートは代官山と中目黒を繋ぎます。

東京音楽大学中目黒・代官山キャンパス 日建設計+戸田建設

学校にあるDEAN & DELUCAは誰でも利用することができます。この写真は代官山側からのエントランス▲

東京音楽大学中目黒・代官山キャンパス 日建設計+戸田建設

中目黒からの導入は大階段です。▲

OAK BLDG II 竹山聖

設計:竹山聖  竣工:2020年

目黒区上目黒1丁目11−1 MAP

1階には禁断果実のフルーツサンドを提供するSwell coffee roastersが入っていて常に近隣住民で賑わっています。

設計は、このブログでも「竹山聖設計 新宿瑠璃光院 白蓮華堂に行ってみた」や長野松本の建築巡りでサードミレニアムゲートなどを紹介している竹山聖です。

シャトーアメーバやサードミレニアムゲートは直線的なデザインですが、OAK BLDG  IIは、新宿瑠璃光院でも見られるコンクリートによる曲線が美しい建築です。

この個性的なフォルムは竹山建築ならでは▲

小規模ながら1階と2階を貫く楕円形の窓、美しい螺旋階段など見どころがいっぱいのビルです。

優美な曲線が美しい階段▲

水が流れ落ちるような曲線を描く手すり▲

 

代官山といいつつ中目黒方面や目黒区青葉台も若干入っている広義の代官山建築巡りです。

代官山といえば朝倉不動産のヒルサイドテラスは忘れたはならない重要な存在です。ヒルサイドテラスや朝倉不動産については下記記事を参照ください▼

建築家槇文彦と朝倉不動産が30年かけてつくり上げた低層建築の”街” 代官山ヒルサイドテラス

代官山にある重要文化財 旧朝倉家住宅は回遊式庭園のある築100年越えの見事な木造建築!

代官山 建築マップ



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