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ケリス・ウィン・エヴァンス個展 草月会館 イサム・ノグチ 天国と六本木のタカイシイギャラリーにて2ヶ所同時開催


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草月会館1階にある彫刻家イサム・ノグチによる巨大彫刻でもある石庭作品「天国」にて英国人現代美術作家ケリス・ウィン・エヴァンス/ Cerith Wyn Evansの個展が再び開催されます。

ケリス・ウィン・エヴァンスと言えば箱根のポーラ美術館のエントランスの巨大吹き抜け空間の作品なら見たことある!という方も多いでしょう。

今回は、2018年に同じく草月会館「天国」で開催された個展の第二章に位置づけられた展覧会です。もちろん、2018年の個展も鑑賞していますが、今回は前回よりも更にソフィスケートされたインスタレーションが見られます。

前回見た人も見てない人も絶対見た方がいい展覧会です。

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草月会館イサム・ノグチ「天国」

この展覧会は、ロエベ財団の特別協賛、ルイナール(MHD モエ ヘネシー ディアジオ)と草月会の協力による開催です。

幻想的なインスタレーションは、前回も展示されていた床面から天井に達する光の柱作品に加えて、クリスタルガラス製のフルートが自動演奏される立体作品と、マルセル・プルーストの「失われた時を求めて」の日本語訳の一部を基にした大型ネオン作品がイサム・ノグチの石庭を舞台に繰り広げられています。

▲光の柱が再び「天国」に姿を現しています。

▲石庭の至るところに松の木が据えられ、無機物と有機物が一体となってのインスタレーションになっています。

▲これはフルートが自動演奏される作品。

巨大な仕掛けが2基設置されています。

▲今回の展覧会の話題作「F=O=U=N=T=A=I=N」。

誰もが知っているけど読み通した人はとても少ない、史上最も長い小説と称されるマルセル・プルーストの「失われた時を求めて」。その日本語訳の一部をネオン管で表現した作品です。

マドレーヌを食べて記憶を遡るんでしょ・・くらいは知っていても、このネオン管で表現された部分が小説のどの辺りなのかはさすがに分かりません。

聴覚を試すようなフルート、視覚的なダイナミズム、そして言語の視覚化。感覚を総動員して楽しむケリス・ウィン・エヴァンスのインスタレーションです。

会期は2023年4月29日(金)まで。ゴールデンウィークのアート巡りにギリギリ間に合います。東京では数年ぶりのケリス・ウィン・エヴァンスの個展で馴染みの作品から新作まで、草月会館の「石庭」というここしかないという場所でのインスタレーションですから、ぜひ足を運んでみて欲しいです。

また同時期に六本木のcomplex665のタカ・イシイギャラリーでも「ケリス・ウィン・エヴァンス 個展」を開催しています。草月会館から六本木のcomplex665へは地下鉄やバスで簡単に移動できますから併せて鑑賞しておきたいです。

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2018年の個展

第一章とされる5年前の個展の様子を振り返ります。

▲2018年の光の柱と松の木の盆栽が置かれたインスタレーション

▲イサム・ノグチの彫刻作品「天国」に設置されたケリス・ウィン・エヴァンスの光の柱が放つ人工的な光と丹下健三設計のトップライトから降り注ぐ自然光が織りなす美しい空間でした。

箱根ポーラ美術館

ケリス・ウィン・エヴァンスがいつでも見られるのは、箱根にあるポーラ美術館です。

2020年にポーラ美術館で個展を開催されてから設置されています。

▲大型ネオン作品《The illuminating Gas…(after Oculist Witnesses)》

基本情報

ケリス・ウィン・エヴァンス 個展

2023年4月1日(土)– 29日(土)

10:00– 17:00 日曜休 入場無料

 草月会館1F 石庭「天国」

東京都港区赤坂7-2-21  MAP

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Taka Ishii Gallery

タカ・イシイギャラリーではケリス・ウィン・エヴァンスの作品が2点、展示されています。

▲壁に展示されているネオン管。

手前には松の木などの植栽が配置されています。

▲ギャラリー内には松の木だけなく様々な植物が据えられていまて、ケリス・ウィン・エヴァンスの作品は奥の壁際に設置されています。

▲壁に立てかけられたガラスが3枚。「glass」という作品です。

▲タカ・イシイギャラリーのベランダに置かれた植栽が借景になっています。

草月会館での個展とは異なる空間、インスタレーションですが、これもまたケリス・ウィン・エヴァンスです。

基本情報

ケリス・ウィン・エヴァンス

2023年4月1日(土) – 28日(金)

12:00 – 19:00 日月祝休 入場無料

タカ・イシイギャラリー

東京都港区六本木6-5-24 complex665 3F MAP

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