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ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家展を東京オペラシティアートギャラリーへ見に行こう!


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昨年より楽しみにしていた「ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家」展を初台の東京オペラシティアートギャラリーで鑑賞してきました。

この展覧会は広島市現代美術館で昨年開催され、現在開催中の東京オペラシティアートギャラリーのあとは熊本市現代美術館へ巡回予定です。

「ガラスの器と静物画」山野アンダーソン陽子と18人の画家展, 2023年, 東京オペラシティアートギャラリー, 写真:建築とアートを巡る

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山野アンダーソン陽子

山野アンダーソン陽子は、1978年日本生まれで現在は、スウェーデンのストックホルムを拠点にしているガラス作家です。

日本の大学を卒業した後、北欧で最も歴史あるガラス工場であるコスタ内の学校で吹きガラスの技術を学びました。

その後、スウェーデンの国立美術工芸デザイン大学で修士課程を終え、クリアーガラスで独自の作風を追求しています。

近年東京での発表は、2018年虎ノ門にあるギャラリーCurator’s Cubeや2019年に森岡書店での展覧会などがあります。

「ガラスの器と静物画」山野アンダーソン陽子と18人の画家展, 2023年, 東京オペラシティアートギャラリー, 写真:建築とアートを巡る

▲山野アンダーソン陽子のクリアーガラスから落ちる影、冬の冷気のようなキリッとした透明感、吹きガラスならではの歪みなどその独特の美しさに目を奪われました。

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アートブックを起点としたプロジェクト

「ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家」展は、2013年にガラスの本を作ろうという話がきて、そこから山野アンダーソン陽子の発案ではじまったプロジェクトです。

山野アンダーソン陽子が日本とスウェーデンの画家それぞれに声をかけ、画家がモチーフとして描きたいと思うガラスを言葉で表現してもらいます。

その言葉から山野アンダーソン陽子がガラスを吹いて形にします。できあがったガラスを今度は画家が静物画として描きます。さらに、写真家の三部正博が画家のアトリエを訪れてガラスの写真を撮影し、グラフィックデザイナーの須山悠里がガラスと静物画と写真をアートブックとして完成させるというもの。

「ガラスの器と静物画」山野アンダーソン陽子と18人の画家展, 2023年, 東京オペラシティアートギャラリー, 写真:建築とアートを巡る

画家は全部で18人。

日本人アーティストは、石田淳一、伊庭靖子、小笠原美環、木村彩子、クサナギシンペイ、小林且典、田幡浩一、八重樫ゆいの8人。
スウェーデンのアーティストは、アンナ・ビヤルゲル、アンナ・カムネー、イルヴァ・カールグレン、イェンス・フェンゲ、カール・ハムウド、CM・ルンドベリ、ニクラス・ホルムグレン、マリーア・ノルディン、レベッカ・トレンス、センナイ・ベルヘの10人です。

「ガラスの器と静物画」山野アンダーソン陽子と18人の画家展, 三部正博, 2023年, 東京オペラシティアートギャラリー, 写真:建築とアートを巡る

このうちセンナイ・ベルヘだけは絵画ではなく映像作品の出品です。

展覧会は、プロジェクトの発案者山野アンダーソン陽子のガラス作品、日本とスウェーデンの画家たちの静物画、三部正博のアトリエの写真、完成したアートブックで構成されています。

「ガラスの器と静物画」山野アンダーソン陽子と18人の画家展,センナイ・ベルヘ , 2023年, 東京オペラシティアートギャラリー, 写真:建築とアートを巡る

展覧会構成

展覧会の会場構成は、3ヶ所の巡回場所ごとに各々異なります。

第1会場だった広島市現代美術館では、照度をグッと落としたとても暗い展示室で見せる展覧会だったようです。広島市現代美術館にはもう数十年訪れていないので、企画展示室の広さが思い出せませんが、写真を見るにとても落ち着いた雰囲気の展覧会だったようです。

東京オペラシティアートギャラリーは天井が高く典型的なホワイトキューブの展示室です。少々出品作品が箱の広さに対して小さい、あるいは少ないなという印象は否めません。

大きな展示台を導入したり画家とガラス作家とのやり取りの文章を壁に掲示したりと色々工夫をしているのですが、それでも展示室が広いなぁと感じてしまいました。

「ガラスの器と静物画」山野アンダーソン陽子と18人の画家展, 2023年, 東京オペラシティアートギャラリー, 写真:建築とアートを巡る

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伊庭靖子作品

このブログでは、個人的にとても好きなアーティスト伊庭靖子の作品を勝手に注目し、取り上げたいと思います。

「ガラスの器と静物画」山野アンダーソン陽子と18人の画家展, 2023年, 東京オペラシティアートギャラリー, 写真:建築とアートを巡る

▲伊庭靖子からの言葉に関する山野アンダーソン陽子の文章。

「ガラスの器と静物画」山野アンダーソン陽子と18人の画家展, 2023年, 東京オペラシティアートギャラリー, 写真:建築とアートを巡る

▲伊庭靖子の言葉をもとに形となったガラス作品

「ガラスの器と静物画」山野アンダーソン陽子と18人の画家展, 伊庭靖子, 2023年, 東京オペラシティアートギャラリー, 写真:建築とアートを巡る

▲そのガラスを静物画として描いた伊庭靖子による絵画作品

「ガラスの器と静物画」山野アンダーソン陽子と18人の画家展, 三部正博, 2023年, 東京オペラシティアートギャラリー, 写真:建築とアートを巡る

▲写真家三部正博が撮影した伊庭靖子のアトリエのガラス作品の写真

画家の文章から生まれた一つの硝ガラス作品に静物画とモノクロ写真、そしてそれらがおさめられたアートブックと4つの作品が生み出されたこのプロジェクトをまとめて鑑賞できる展覧会です。

コンセプトが独創的でとても魅力的な展覧会でした。

「収蔵品展078 静物画の世界」, 伊庭靖子, 2023年, 東京オペラシティアートギャラリー, 写真:建築とアートを巡る

▲伊庭靖子作品は上階で同時に開催されいてる「収蔵品展078静物画の世界」展(企画展のチケットで鑑賞可能、「ガラスの器と静物画」展と会期は同様)にもシルクスクリーンと油彩画展示されているので、忘れずに観ましょう。やっぱり伊庭作品はいいな。みつめているだけで心が洗われるようです。

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アートブックと展覧会図録

この展覧会では、プロジェクトの起点となったアートブック「Glass Tableware in Still Life」も展示されています。

また、そのアートブックとは別に展覧会図録もあります。

Glass Tableware in Still Life

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基本情報

ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家

2024年1月17日[水]- 3月24日[日]

11:00 ─ 19:00

月(祝は翌火)、2月11日[日]休館

チケット料金:一般1,400円、大・高生800円、中学生以下無料

東京オペラシティアートギャラリー

新宿区西新宿3丁目20−2 MAP

アクセス:京王新線 初台駅東口下車 徒歩5分以内

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