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「マティス 自由なフォルム」展で 切り紙絵のあざやかな世界を国立新美術館で堪能!


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千代田線乃木坂駅直結の国立新美術館で開催されている「マティス 自由なフォルム」展を見てきました。

20世紀を代表するアーティストのひとりアンリ・マティスの、主に切り紙絵に焦点を当てた展覧会です。

これは混雑必至!展覧会構成や見にいく前に知っておきたい情報をまとめてみました。

《花と果実》「マティス 自由なフォルム」国立新美術館、2023年 写真:建築とアートを巡る

アンリ・マティス

フランスの画家アンリ・マティス(Henri Matisse)は1869年にフランス北部で生まれ1954年に84歳で亡くなった20世紀を代表する巨匠の一人です。マティスは自然から解放された大胆な色彩の表現で知られ、20世紀初頭のフォーヴィスムの中心的存在としてパリで活躍しました。

晩年を過ごしたフランスのニースでは、アトリエで様々なモデルやオブジェを描く一方で、新たな技法である「切り紙絵」にも取り組みました。

この展覧会では、フランスのニース市マティス美術館の所蔵作品を中心に、マティスの切り紙絵に焦点を当てながら、絵画、彫刻、版画、テキスタイルなど約150点の作品や資料が展示されています。

展覧会の構成

今回の「マティス 自由なフォルム」展は5つのセクションで構成されています。

各セクションでは年代を追いながらテーマに沿って作品が展示されています。ですから一つのセクション内にフォービズムの時代から戦後の静謐な作品まで並んでいることもあります。

ただ年代順に並んでいるわけでないので、マティスをより重層的に理解できる構成だと思います。

「マティス 自由なフォルム」展示意風景、国立新美術館、2023年 写真:建築とアートを巡る

▲特に注目すべきは、セクション4にある切り紙絵の代表作である《ブルー・ヌードⅣ》や、修復を経て日本初公開となる大作《花と果実》です。

さらに、目玉はセクション5にあるマティスが最晩年に取り組んだヴァンスのロザリオ礼拝堂の原寸大再現空間です。いつか行ってみたいと思っていますが、まずはスケール感をこの展示で予習することができました。

初期の油彩画から始まり、彫刻、版画なども見ることができます。

また、切り紙絵の代表作JAZZから始まり、その発展形としての建築や室内装飾、祭服に至るまで、5つのセクションによる構成でマティスの世界観をたっぷり堪能でできます。

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セクション1 〜 3

セクション1「色彩の道」、セクション2「アトリエ」、セクション3「舞台装置から大型装飾へ」は写真撮影禁止です。

フォービズム時代、ニース時代の作品を中心に展示されています。セクション3ではマティスが舞台装置と衣装デザインを手掛けた舞台「ナイチンゲールの歌」の映像、アメリカはペンシルベニア州ののバーンズ財団からの注文で描いた壁画のスライド上映が行われています。

セクション4自由なフォルム

この記事では展覧会後半の切り紙絵に注目した2つのセクションに焦点を当ててレポートします。

《ブルー・ヌードⅣ》「マティス 自由なフォルム」国立新美術館 2023年 写真:建築とアートを巡る

▲マティス82歳のとき、1952年制作の《ブルー・ヌードⅣ》。

ブルー・ヌードはバージョンが4つあって、その最後の作品。そしてマティスの集大成とも言える大傑作です。82歳にしてこのような瑞々しい作品を制作できるんですね。

それにしても、この作品をこのように間近に見られるなんて、まさに大事件です。

《花と果実》「マティス 自由なフォルム」国立新美術館、2023年 写真:建築とアートを巡る

▲もう一つの晩年の大傑作《花と果実》。

これも1952年の制作ですが高さ410cm、幅870cmという大作です。

今回の展覧会のために修復が行われ、そして日本初公開です。。

「マティス 自由なフォルム」展示風景、国立新美術館、2023年 写真:建築とアートを巡る

▲左が《木(プラタナス)》、右が《大きなアクロバット》。どちらも最晩年の作品です。

「マティス 自由なフォルム」国立新美術館、2023年 写真:建築とアートを巡る

▲1951年に日本で始めてのマティス展が開催された際の図録、マティスが表紙を手掛けた雑誌「文藝春秋」といった日本ならではの展示もあります。

当時の日本では熱狂的に向かえられたということですから、マティスは日本でもリアルタイムで受け入れられていたのですね。そしてその人気は今も続いています。たぶん今回の《マティス 自由なフォルム》展も大きな評判になると思います。

また切り絵作品画集「ジャズ」もセクション4に展示されていますが写真撮影禁止となっています。

セクション5 ヴァンスのロザリオ礼拝堂

展覧会の最後セクション5はヴァンスの「ロザリオ礼拝堂」です。

マティスは1948年からの4年間をかけて南仏ヴァンスのドミニコ会修道院ロザリオ礼拝堂の建築と室内装飾デザイン、上祭服のデザインを手掛けています。

《ロザリオ礼拝堂》「マティス 自由なフォルム」国立新美術館、2023年 写真:建築とアートを巡る

▲ロザリオ礼拝堂のマケット。

手前の白い壁の部屋がこのあとのエリアに再現されています。

「マティス 自由なフォルム」展示風景、国立新美術館、2023年 写真:建築とアートを巡る

▲礼拝堂のためのステンドグラスの習作や聖母子像(中)、聖ドミニクス(左)など、キリスト教美術作家としてのマティスの一面を見ることができる展示です。

▲司祭が纏うカズラ(上祭服)や聖杯用覆布など礼拝用で使用する衣装や小物のデザインが並びます

ヴァンスのロザリオ礼拝堂

展覧会の最後はロザリオ礼拝堂を再現した部屋です。

《ロザリオ礼拝堂 再現空間》「マティス 自由なフォルム」国立新美術館、2023年 写真:建築とアートを巡る

▲美しいステンドグラス。

床に光が見えますが実際にステンドグラスを通った光ではなく上方からの投影です。

《ロザリオ礼拝堂 再現空間》「マティス 自由なフォルム」国立新美術館、2023年 写真:建築とアートを巡る

▲ステンドグラスの反対側の壁は聖ドミニクスの陶板。

実際のドミニクス礼拝堂では南フランスの太陽の光がステンドグラスを透過して映り込むのでしょう。そんな様子がイメージできます

《ロザリオ礼拝堂 再現空間》「マティス 自由なフォルム」国立新美術館、2023年 写真:建築とアートを巡る

▲たぶんこのような劇的な効果があるのでしょう。

いつか訪れてみたい場所です。

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ミュージアムショップ

展覧会場最後にミュージアムショップが特設されています。

マティスの没後70年で著作権が切れているためか、心持ちいつもより安価な気がします。

ミュージアムショップ「マティス 自由なフォルム」国立新美術館、2023年 写真:建築とアートを巡る

▲展覧会公式図録は3,300円。表紙はやっぱり切り紙絵の大作《花と果実》です。

ちなみにチケットに描かれているのも《花と果実》です。

ミュージアムショップ「マティス 自由なフォルム」国立新美術館、2023年 写真:建築とアートを巡る

▲四角い絵皿がかわいい。ブルーの切り絵シリーズ。

どれも5,940円です。

ミュージアムショップ「マティス 自由なフォルム」国立新美術館 写真:建築とアートを巡る

▲マグカップは5種類。ブルーヌードだけサイズが少し大きいので2,420円。それ以外はどれも2,200円です。

ミュージアムショップ「マティス 自由なフォルム」国立新美術館、2023年 写真:建築とアートを巡る

▲トートバッグとクッションカバー。

トートはサイン入り(黒いの)が2,640円、ブルー・ヌードも2,640円です。またこの写真にはありませんが、木(プラタナス) 1,650円のトートもありました。

▲トートバッグは小さいサイズもあって書かれた文章にの違いで5種類あります。

ミュージアムショップ「マティス 自由なフォルム」国立新美術館、2023年 写真:建築とアートを巡る

▲スマートフォンケースを利用してストラップになるフォンタブは5種類。

▲開けてみないと絵柄が分からないブラインドポーチ。

5種類の絵柄のどれが出るかは買ってからのお楽しみ。

▲お約束のTシャツも。

ブルー・ヌードIV 4,950円、花と果実 4,950円、木(プラタナス) 3,960円の3種類です。木(プラタナス)だけ安いのは単色だからで作品の価値とは関係ないはずです。

映像と音声ガイドについて

展示室内に映像は2カ所だけです。1カ所はセクション3の「舞台装置から大型装飾へ」にある1999年にモンテカルロ・バレエ団によって再演されたストラヴィンスキーの「ナイチンゲールの歌」の舞台の映像です。かなり高い位置に投影されているので混雑してきても見えないという心配はなさそうです。なお、この”ナイチンゲール” は人名ではなく鳥の種類のことです。勘違いしていた方が見受けられたので念のため。

また、作品リストにもキャプションにも時間が書かれていませんが、1幕のオペラですから上演全部を流しても20分前後のはずです。ダイジェストになっていればもっと短いでしょう。いずれにしても主役の中国皇帝とナイチンゲールなどマティスが手がけた本物の衣装が展示されているので、舞台の映像は参考という位置付けだと思います。ストラヴィンスキーの作品ではありますが全編鑑賞しなくても問題ないでしょう。

もう1カ所は同じセクション3の隣の部屋の「ダンス」のシリーズの習作を原寸大サイズにしてやはりかなり展示室の高い位置にスライド投影しています。こちらも習作の本物が展示されているのでスケール感を知るための参考映像です。

ただし、展示されていない習作がしれっと投影されるので展覧会のマティスは全部見たいという人は見逃さないようにしてください。全部見ても2,3分です。

「マティス 自由なフォルム」展示風景、国立新美術館、2023年 写真:建築とアートを巡る

音声ガイドは女優の安藤サクラさんです。ガイド機レンタルとアプリ内課金とあります。

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写真撮影について

マティス展はエリア限定で写真撮影が可能です。前半は撮影禁止ですが、後半は写真撮影可能です。動画の撮影は全エリアで禁止されています。

また、作品との記念撮影や自撮りもNGです。

▲かなりの混雑が予想される展覧会ですから一部エリアで写真撮影とはいえ、レギュレーションが細かいです。私たちは展覧会初日の訪問でしたが会期が進み混雑するにつれ撮影エリアやルールが変更される可能性が大いにあります。訪問時の最新のルールに従って写真撮影するようにしてください。

また大きな荷物や背負バッグなどはあらかじめロッカーに預けるなどマナーも守って鑑賞するようにしたいですね。

マティス展特別メニュー

国立新美術館にあるすべてのカフェレストランにてマティス展特別メニューが展覧会期限定で提供されます。

これはどこで何を食べるか迷いますね。

「マティス 自由なフォルム」展示風景、国立新美術館、2023年 写真:建築とアートを巡る

マティス展を見に行くなら

日本初公開の傑作もあれば、マティスの代名詞みたいな大傑作もあり、晩年のロザリオ礼拝堂が再現されていたりと見どころだらけです。そして日本でも人気の高いアンリ・マティスの大規模個展ということで初日から多くのお客さんが訪れていました。

これからメディアや口コミで展覧会の情報が広がればさらに混雑することは間違いないと思います。5月末までと会期が長いので特に後半は大混雑が予想されます。できるだけ早めの訪問をおすすめします。

また新美術館の窓口で当日券を購入することもできますが、事前にオンラインでチケットを購入しておくと便利です。新美術館に入ったらそのまま2Eの展覧会入り口まで行ってQRコードを見せるだけで入場できます。

そして鑑賞時間ですが普通のペースで見て1時間30分。じっくり見るなら2時間、ストラヴィンスキー+マティスの映像も全部見るならさらに+30分くらいかかると思います。訪問する際は時間をタップリ取るのが良いと思います。

 

同時期に開催される印象派の展覧会▼

 

国立新美術館について▼

 

 

基本情報

マティス 自由なフォルム


2024年2月14日(水) ~ 5月27日(月)

10:00~18:00 金土20:00まで 火休館(4月30日は開館)

チケット料金

当日:一般 2,200円、大学生 1,400円、高校生 1,000円

チケットはこちら

国立新美術館 企画展示室1E

港区六本木7-22-2 MAP

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