コンテンツへスキップ

<

美術館やアートギャラリーを楽しんでみよう

フォローする
シェア:

忙しい毎日を過ごす中で美術館やアートギャラリーを巡ってアート作品に触れる。ストレスの多い日常から心をリフレッシュできる貴重な時間です。

またアーティストたちが作品を通じて発するメッセージを受け止めることは、人生や仕事に対する新しい気づきを発見するチャンスかもしれません。

でも美術館はちょっと難しそうとか、ギャラリーで気になる作品があっても何となく敷居が高そう、そう感じる人も多いかもしれません。

でも美術館もギャラリーも実はとっても気楽にアートを楽しめる場所です。そこで、初めて美術館やアートギャラリーを訪問してみようという時に役立つ情報をまとめて紹介します。

美術館とアートギャラリー

日本には500前後の美術館があり、アートギャラリーになると数千以上あると言われています。これは日本全国の病院の数とおおよそ同じくらいです。

ただ美術館の4分の1が東京に集中していて、ギャラリーもほぼ同様のようです。

もちろん地方にも独自の活動を行っている美術館やギャラリーは多いのですが、東京なら古美術から現代アートまで、幅広いジャンルで日々展覧会が開催されています。

「建築とアートを巡る」では東京を中心に、実際に訪問した美術館やギャラリーの概要一覧を紹介しています。まず身近にどんな施設があるのか、また遠方の方はどの辺りにどういう施設があり、どのようなジャンル得意なのか調べてみるのはどうでしょうか。

国公立の美術館

私立・個人の美術館

都心のギャラリー

東京のギャラリー

スポンサーリンク

美術館とギャラリーの違い

ところで、「美術館」と「ギャラリー」は何が違うの? 多くの人が疑問に思うところです。

実は単純な定義はないのですが、美術館は美術作品を中心に作品を収集・保存・調査研究・展示を行う施設、アートギャラリーは美術作品を陳列・展示したり販売する施設と考えるのが分かりやすいと思います。

もっと端的に言えば、美術館に展示されている作品は買えませんが、ギャラリーに展示されている作品はお金を出せば買うことができる場合が多いのです。

もう一つの大きな違いは入場料。美術館で開催される展覧会は多くの場合は有料です。それに対してアートギャラリーでの展覧会はアーティストの作品を販売する側面もあるので多くの場合は無料です。


ギャラリーの種類


美術館訪問の前に

いつ行けばいい?

いつ展覧会を訪れればゆっくり自分のペースで鑑賞できるのか。実は意外と難問です。

展覧会の内容によって異なりますが、一般的な傾向を列挙してみます。

1 . 会期始めの平日は一般的に空いています。

2. 会期初日の午前中は熱心なファンが訪れるので平日であっても意外と混むことがあります。

3. 現代アートなどコアなターゲットが若い層の場合、平日であっても午後の早い時間は混んでいることがあります。

4. 9時から開いている美術館でターゲット層の年齢が高い場合、平日の午前中は混んでいることがあります。

5. 会期後半は閉幕が近づくに連れどんどん混み始めます。

6. テレビの美術番組、新聞・雑誌の特集などメディア露出があると混み始めます。

ということで、可能であれば会期前半の平日の午前中か夕方がベストです。週末に訪問する場合は日曜日の午後がおすすめです。

チケットはどう買うの?

行きたい展覧会なら美術館やぴあなどのチケット販売業者、あるいはオンラインで前売り券を購入します。

美術館で当日券を購入することもできますが、前売り券より若干高くなります。さらに、混んでいる展覧会ではチケット売り場で当日券を購入する行列ができたり、当日券枠が終了して購入できないこともあります。

具体的には美術館や展覧会の公式サイトで事前に確認してください。

また最近は日時指定の予約制となる展覧会も多いです。事前に決済しスムーズに入場できるので、あらかじめ予定が立てられるなら積極的にこういうシステムを利用したいです

多くの美術館では ”年間パスポート” ”友の会” などの名称の、1年間で何回も入場できたりする制度を設けています。気になる展覧会が多いなど、何度も訪問しそうな場合はそのような制度を利用した方がお得です。

どんな服装がいい?

美術館は作品を保護するため空調が効いています。館内に入れば夏は涼しく、冬は暖かく感じると思います。

よく冬にコートやダウンジャケットなど上着を着たまま展示室で鑑賞する人を見かけますが、上着は脱いで無料ロッカーに入れておくのが良いでしょう。

逆に夏でも寒いと感じる場合があるので、軽く羽織れるカーディガンなどを持っていくのも良いでしょう。ただブランケットなどを無料で借りられる場合もあるので必須ではありません

そして重要なのが靴。1時間から2時間くらい歩き回ることもあるので履きなれて歩きやすいスニーカーなどがおすすめです。美術館はフローリングの床が多いので、ヒールの高い靴やコツコツ音がする靴は避けた方が良いです。

また美術館にドレスコードはありませんが、特に現代美術の作品を鑑賞する場合はしゃがんだり、場合によっては寝転んで鑑賞することもあるので、あまり露出の高い服装は避けた方が良い場合もあります。

必要な持ち物は?

・チケット

チケットは忘れてはいけませんね。最近はスマホのQRコードがチケット代わりになるケースも増えています。電波状況などでスマホでうまくQRコードが表示できない場合もあるので、あらかじめQRコードのスクリーンショットを撮って保存しておくことをお勧めします。

・100円玉

美術館にはたいてい無料のコインロッカーが備えられています。鑑賞前にリュックや上着など嵩張るものをロッカーにしまっておくのに、100円玉が必要です。100円はロッカーの使用後に返却されます。両替機やチケットカウンターでも両替できますが、あらかじめ用意しておくのがスマートです。

・スマホ

オンラインで購入したチケットやQRコードを表示するのに必要です。また最近は日本でも多くの美術館が撮影可能な展覧会を開催しているので記念に作品を撮影することが可能な場合があります(撮影については個々の美術館、展覧会での指示に従ってください)。

また音声ガイドをスマホで聞くタイプの展覧会も増えています。可能であれば音漏れがしないようイアフォンも同時に持っていたいです。

バッテリーが切れているとQRコードを表示できなくて入場すらできない場合がありますし、気に入った作品を写真撮影していると意外とバッテリーが減ります。事前にしっかり充電しておきましょう。

・財布とお金

意外と忘れがちなのが財布とお金です。コインロッカーに財布を入れておくのは防犯上から避けたいので、展示室へは持って入りましょう。

ミュージアムショップで図録やグッズを購入するのにお金(現金やクレジットカードや電子マネーなど)が必要です。グッズ売り場が展示室の出口にしかなく、再入場不可だったりすると泣くに泣けません。

また、館内のミュージアムカフェを利用するのにも必要になる場合もあります。

・トートバッグなどA4用紙が入るバッグ

展覧会の作品リスト、次回や他の展覧会のチラシなど持ち帰るのにあると便利です。

また最近は環境に配慮してグッズ売り場にショッピングバッグを用意してない場合もあるので、エコバッグ兼用も良いでしょう。

・メガネ

鑑賞するのにメガネが必要な方、展示室に入る前にメガネを持っているか最後の確認をしましょう。

・単眼鏡

作品の細部まで気になる方は単眼鏡を用意するもの良いでしょう。



展示室で

写真は撮影していいの?

最近は写真撮影が可能な展覧会も多くなっています。

全面的に撮影OKな場合、一部の作品だけ撮影NGなケース、逆に一部の作品だけ撮影OKなケースと様々ですので、実際の展覧会場での指示に従ってください。

また動画は基本的にNGな場合が多いです。

写真撮影は可能でも、一脚/三脚の利用、自撮り棒の利用、フラッシュの使用は基本的にNGです。事前にカメラアプリがフラッシュ機能をオフにしておきましょう。またシャッター音も他の鑑賞者に配慮してシャッター音がしない設定をするのが良いと思います。

肖像権、著作権は美術館が特に気にする点です。他の鑑賞者が写り込んだ画像をSNSなどにアップするのは避けるか、鑑賞者が特定できないよう画像処理をした上でアップするなどの配慮が必要です。

さらにSNSやブログにアップする際に著作権表記やクレジット表記を求める美術館、展覧会もあるので、そのような指示があれば従ってください

気をつける鑑賞マナーは?

マナーといっても常識的なことを守れば基本的にOKです。

・作品に触らない
触ることを推奨する現代アート作品ならともかく基本的にNGです。小さい子ども連れの場合は特に気をつけたいところです。

・大きな荷物を持ち込まない
背負リュックやキャリーケースはNGです。そんなつもりはなくても作品にぶつけてしまったりするのでロッカーに入れておきましょう。雨傘や日傘も持ち込みNGです。

・大きな声で話さない
みんな静かに鑑賞したいですからね。時々大きな声で知ったかぶりをしている人がいますが、周囲の人からは失笑されています。

・飲食しない
ドリンク類などはロッカーに入れておき展示室内では飲食しないのが原則です。また飴やガムを口の中に入れるのも作品保護の観点から禁止されています。


よくある疑問

作品リストは?

展示室の入口に置いてあります。

作品を観る順番は決まっている?

展覧会の企画者(キュレーター)はある程度こういう順番で観て欲しいという構成で展示しています。ただ観る順番に意味があるようなコンセプト展覧会はほとんどないので、順番を気にする必要はないというのが私たちの立場です。好きな作品、空いている作品からどんどん観ていけば良いでしょう。

スポンサーリンク


ギャラリー訪問の前に

いつ行けばいい?

ほとんどの場合、自分の予定に合わせて訪問して大丈夫です。

ギャラリーで開催される展覧会の場合は初日に訪問するとアーティストご本人が在廊していて、作品の解説をしてもらうことができたりします。

チケットはどうすればいい?

ギャラリーで開催される展覧会はほぼ無料と考えて間違いありません。チケットの購入は不要です。

ときどき有料となっている場合がありますが、その場合は現地で支払いをすれば大丈夫です。

どんな服装がいい?

特にドレスコードもないですし、好きな服装でギャラリーを訪問して大丈夫です。

必要な持ち物は?

・スマホ

最近の日本の多くのギャラリーは写真撮影可能です。

・トートバッグなどA4用紙が入るバッグ

展覧会の作品リスト、次回や他の展覧会のチラシなど持ち帰るのにあると便利です。


ギャラリーで

写真は撮影していい?

ギャラリーでの写真撮影はOKなことが多いですが、一脚/三脚の利用、自撮り棒の利用、フラッシュの使用は基本的にNGです。事前にカメラアプリのフラッシュ機能をオフにしておきましょう。

ただアーティスト側の要望で撮影NGなケースもあるので、訪問時にギャラリーのスタッフに確認してください。

ギャラリーでのマナー

ギャラリーでのマナーといっても美術館同様に常識的なことを守れば基本的にOKです。

・作品に触らない
触ることを推奨する現代アート作品ならともかく基本的にNGです。小さい子ども連れの場合は特に気をつけたいところです。

・大きな荷物を持ち込まない
背負リュックやキャリーケースはNGです。そんなつもりはなくても作品にぶつけてしまったりするので受付に預けておきましょう。また雨傘や日傘も持ち込みNGです。

・芳名帳(ゲストブック)にサインを
美術館と違ってギャラリーの展覧会では入口に芳名帳が置かれています。のちのちDMなど欲しいようなアーティスト、ギャラリーなら名前とメルアドや電話番号などを。そうでなくても名前だけでも記帳するとアーティストにとっても励みになります。

・ギャラリストは仕事中
たいていギャラリストが居てMacをいじっています。でもあれはお仕事をしているのです。作品やアーティストに関する質問をするのは良いのですが、無駄話をして仕事の邪魔をするのは避けたいものです。


よくある疑問

作品リストは?

ギャラリーの受付(多くの場合ギャラリストが座っています)に置いてあります。

作品リストに付いている赤い丸印は?

その作品が売約済みであることを示します。人気アーティストだと開幕初日で全作品が売れていたりします。売れ行きを見ればそのアーティストがどれほど人気があるのか、どの作品が人気なのか分かってしまいます。

買わないといけないの?

購入する必要はありません。買う素振りを見せる必要すらありません。

記事を評価
シェア:
Amazon プライム対象