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兵庫県淡路島にある特別な場所、淡路夢舞台(あわじゆめぶたい)の数々の名作階段に続いて、淡路島にある安藤忠雄建築の素晴らしい階段をご紹介。

こちらは、なんとお寺。お寺といっても安藤忠雄設計であるから、北海道は真駒内にある滝野霊園の頭大仏のように一筋縄ではいかない。どう一筋縄には行かないかというと、モーゼが海を割るように水を割って本堂に入るところだ。

その水を割る役目を果たしているのが、名階段である。

淡路島北東部に位置するこの寺院は、大阪湾を一望できる小高い丘の上に建っている。

特徴的なのは、鉄筋コンクリート造の楕円形をした蓮池の下に本堂があるというユニークな構造だ。

雑木林を抜けると、大きな曲面の壁が目の前に現れる。この壁は俗界と聖界の境界としての役目を果たしている。

さらに奥へ進むと、パーっと開けて、そこには蓮池が広がる。しかし、よくよく見ると普通の蓮池ではない。やや楕円形の大きなコンクリート造りの人工的な蓮池なのだ。

蓮池にはスイレンや大賀ハスが浮かび、開花時期にはより神秘的な光景が広がっているはずだ。スイレンの見頃は5月から9月、大賀ハスの見頃は6月から7月頃だ。花が咲きほこる様を見たいのなら狙って訪問したほうがよいだろう。さらに異性界感が高まるはずだ。

蓮池の中央には直線の階段が設けられ、水の中へ誘われるように、吸い込まれるように地下へと続いている。もうこれだけで十分に異世界。階段を降りて振り返るとそこには空しか見えない。地下なのだから、蓮池が見えるわけがないのだ。

かつてお寺の本堂へ行くアプローチでこんな高揚感が高まったことがあっただろうか。いやない。断言できる。

実は、すごいのは蓮池や階段などのアプローチだけではない。階段の先にはこれまでの無機質なコンクリートの階段とは打って変わって朱に塗られた回廊が広がっている。これがまた異世界。階段は異世界への入り口に過ぎなかったのだ。

朱色の回廊を進むと本堂があり、内部も全部朱塗りの空間だ。

本堂の本尊は薬師如来像で、背後には西方が。大扉を開けると光が差し込み、本尊が朱に染まり極楽浄土が現れる演出となっている。これは、兵庫県の小野市にある重源作の浄土寺の手法を踏襲したそうだが、多分本家よりこっちの方が凄そうな気がする。

淡路島は、どこを切り取っても安藤ワールドな淡路夢舞台、一般も宿泊可能なTOTOシーウィンド淡路など、安藤忠雄建築巡り目的で訪問しても満足度の高い場所だ。なぜなら、この全ての施設に名階段があると言うのが素晴らしい!

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