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駐日スペイン大使館で開催中の「SDGsの先駆者 アントニ・ガウディ 形と色 -150年前からのヒント-」展


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スペイン、バルセロナの世界遺産サクラダ・ファミリアやグエル公園をはじめとするアントニ・ガウディの建築群は世界で最も有名な建築家による建築の数々です。その特徴あるアントニ・ガウディの建築のデザイン「色と形」をSDGsの側面から考察する展覧会「SDGsの先駆者 アントニ・ガウディ 形と色 -150年前からのヒント-」が駐日スペイン大使館内で開催されています。

「SDGsの先駆者 アントニ・ガウディ 形と色 -150年前からのヒント-」展

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アントニ・ガウディ

アントニ・ガウディは、言わずもがなのスペインの天才建築家で、1852年にスペインのカタルーニャ地方で生まれました。本名はアントニ・ガウディ・イ・クルネット。

ガウディの建築は曲線と細部の装飾を多用した有機的で非常に独創的なデザインです。一眼でガウディの建築だと誰もがわかるほどです。

本人は常々「自然が作り上げたものこそが美しい。我々はそこから発見するだけだ」「美しい形は構造的に安定している。構造は自然から学ばなければならない」と述べていることからわかるようにその師は常に自然でした。

カサ・ビセンスやグエル邸、晩年に手がけたカサ・バトリョ、カサ・ミラ、グエル公園などそのバルセロナにある建築はアントニ・ガウディの建築群として1984年に世界遺産に登録されています。

「SDGsの先駆者 アントニ・ガウディ 形と色 -150年前からのヒント-」展

中でも最も有名なのは、現在も建設が続いているサグラダ・ファミリア聖堂です。この聖堂にはガウディ本人も埋葬されており、ガウディが人生をかけて手がけた建築です。

1882年の着工から既に140年が経過していますが、未だ完成を見ず、一応2026年に完成予定と発表されていますが、本当に完成するんでしょうか。

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駐日スペイン大使館

展覧会が開催されているのは、駐日スペイン大使館です。大使館と言うとセキリティが厳重でなかなか一般人には近寄り難い場所ですが、このような催しを実は度々開催しています。しかし、あまり知られていないのは、土日閉館している場合が多く、フルタイムで仕事している人には、訪問難易度が高めです。

「SDGsの先駆者 アントニ・ガウディ 形と色 -150年前からのヒント-」展

駐日スペイン大使館に限らず、大国の大使館は入館前にセキリティチェックがあります。スペイン大使館の場合は、金属探知機のゲートをくぐって、手荷物のX線検査をしてから入館です。

展覧会会場内の撮影は可能ですが、それ以外の場所の写真撮影は不可です。

チェコ共和国大使館・チェコセンターの記事はこちらから▼

レーモンド設計事務所も関わった広尾のチェコ共和国大使館とチェコセンター東京「アドルフ・ロース展」

グエル公園の大とかげ

バルセロナのグエル公園に行かれたことのある方ならご存知の通り、グエル公園の象徴とも言えるこの大とかげは大人気のスポットなので、世界中の観光客が押し寄せ、草間彌生の直島の南瓜ではありませんが、トカゲとの記念撮影をしようと物凄い人で大混雑です。律儀な日本人は直島の南瓜の前にちゃんと列を作って並んでいますが、グエル公園はカオスでした。

「SDGsの先駆者 アントニ・ガウディ 形と色 -150年前からのヒント-」展

現在はどうなっているのかわかりませんが、私が訪れた2011年は、インスタグラムは誕生していたものの、まだ今ほど人々に浸透していなかったのにも関わらず物凄い状態だった記憶です。コロナ前は更にカオスだったんではないでしょうか。

グエル公園の模型。中央の階段の真ん中にトカゲがいます。▼

「SDGsの先駆者 アントニ・ガウディ 形と色 -150年前からのヒント-」展

さて、そんなグエル公園の大人気大トカゲのレプリカが展覧会の冒頭で鑑賞者を出迎えてくれます。それも、ゆっくりと独り占めで鑑賞できるなんて嬉しいではありませんか。

「SDGsの先駆者 アントニ・ガウディ 形と色 -150年前からのヒント-」展

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SDGsとガウディ

150年前の天才建築家のアントニ・ガウディは、昨今世界中で重要視されているSDGsの取り組みを既に建築に取り入れていました。

世界中でガウディに関する様々研究がされていますが、今回の展覧会は、SDGsの側面からアントニ・ガウディを考察する新しい試みです。

「SDGsの先駆者 アントニ・ガウディ 形と色 -150年前からのヒント-」展

主に展示されているのは模型や写真、図面などです。

写真は、ガウディがデザインした柱の部分模型ですが、はっきり言ってブランクーシの彫刻のように美しい佇まいです。▼

「SDGsの先駆者 アントニ・ガウディ 形と色 -150年前からのヒント-」展

こちらもサクラダファミリアの内部の柱ですが、静かにそしてただただ美しい▼

「SDGsの先駆者 アントニ・ガウディ 形と色 -150年前からのヒント-」展

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会場構成

展覧会は水、風、大地の3つのキーワードで構成されていて、会場構成も水は青、風は紫、大地は緑で表現されています。

紫のスポットには、40%縮小されたカサバトリョの窓の再現模型です。▼

「SDGsの先駆者 アントニ・ガウディ 形と色 -150年前からのヒント-」展

青の通路を抜けた先にあるもう一つの紫のコーナーの展示台には、ガウディ建築の煙突と換気塔の模型です。有機的でこんなに美しい形をした換気塔なら隠さずに堂々と設置したいですね。

遠目で見ると換気塔ではなく完全に彫刻作品です。▼

「SDGsの先駆者 アントニ・ガウディ 形と色 -150年前からのヒント-」展

大地の緑のゾーン奥にあるのは、サクラダファミリアの鐘楼模型です。これで1/10模型ですから実際はとんでもなく大きな鐘楼があの聳え立つサクラダファミリア聖堂の突端にあるってことです。▼

「SDGsの先駆者 アントニ・ガウディ 形と色 -150年前からのヒント-」展

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SDGsの側面からガウディ建築を考察した内容も興味深いのですが、展覧会場の構成とガウディの建築の部分模型が美しく、もう一度バルセロナに行きたいなと強く思いました。

なかなか入ることのできない大使館で、展覧会を鑑賞できる貴重な機会です。是非足を運んでみてください。

基本情報

SDGsの先駆者 アントニ・ガウディ 形と色 -150年前からのヒント-

2022年3月10日(木)〜3月31日(木)10:00-17:00 (金〜16:00) 土日閉館 入場無料

駐日スペイン大使館

東京都港区六本木1-3-29 MAP

スペイン大使館のすぐ近くにあるミュージアムカフェについてはこちら▼

東京ミュージアムカフェ特集その4(2021ニューオープン)

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