ART FACTORY 城南島の「KIMIYO MISHIMA Installation」が凄かった

城南島

大田区城南島に、東横インが運営するアートスポットがあると聞いて早速訪ねてみました。城南島ってどこ?とお思いの方も多いでしょう。かく言う私も全く知りませんでした。羽田空港に近いいわゆる倉庫街です。最寄り駅は東京モノレールの流通センターですが、徒歩だとおそらく40分くらいかかると思います。私は平和島から京急バスで向かいました。このバスが1時間に1本と言う都内とは思えないダイヤなのできちんと調べてから出かけることをオススメします。ただ、最寄りのバス停からART FACTORY 城南島は目と鼻の先なのでご安心を。

大田区城南島二丁目

東横イン

ここはかつてここを運営する東横インの倉庫だった場所です。東横インが技術・文化振興活動の一環として倉庫をリノベーションし展示スペースとアーティストのためのスタジオを作りました。オープンは2014年ですが全く知りませんでした。運営はグループ会社の東横イン元麻布ギャラリーが行っています。これまた知らなかったギャラリーです。元麻布であれば幾度となく行っている親しみのある場所ですが、まだまだ知らない場所がたくさんあるものですね。調べてみると企画ギャラリーではなく貸しギャラリーのようです。どうりで知らないわけです。

art factory 城南島 エントランス

元倉庫

レンガと赤い塗装がポイントの倉庫です。これはリノベーションで施されたものだと思います。外部にもすでに三島喜美代作品があります。展示はすでにこの外構から始まっています。初めての場所ってワクワクしますね。三島喜美代作品は今年(2021年)惜しまれつつ閉館した原美術館の中庭や東横イン品川港南口天王洲の入口前で見かけたことがある方は多いと思います。▼

art factory 城南島入り口

常設展示

ここの展示の目玉なんといっても三島喜美代です。三島喜美代さんと言えば90年代にお会いしたことがあるのですが、その頃からまぁまぁお年がいっていた記憶です。ショートカットで小柄ながらもパワフルな女性と言う印象が残っています。現在、89歳で現役と言うから驚きです。考えてみるとあの頃は60代後半だったわけですね。

導入部にいくつか作品があるのですが、圧巻は「News paper08」と「Work 2000-Memory of 20th Century」です。

展覧会の様子、インスタレーションの迫力は動画を参照ください。▼

現在、森美術館(2021.4/22-9/26)の「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人」に参加しています。この展覧会には陶の新聞束のインスタレーションが出品されています。森美術館の展覧会の様子はこちらから

森美術館に貸出しされている作品のキャプションでわかったのですが、作品は作家蔵で、Art factory城南島に寄託しているようです。全ての作品が寄託かどうかわかりませんが、少なくともここから森美術館に出品されているWork 92-Nは寄託作品です。

「Work 2000-Memory of 20th Century」▼

Work 2000-Memory of 20th Century

パブロ・ピカソ

三島喜美代だけではなく、なんとピカソの作品まであるのは全く想定外だったのでびっくりしました。

ピカソと写真家のアンドレ・ヴィラールによる作品に詩人のジャック・プレヴェールが詩を寄せた3人のコラボレーション作品です。

パブロ・ピカソ アンドレ・ヴィラール ジャック・プレヴェール

アンドレ・ヴィラールの写真にピカソが具象的なモチーフをコラージュしコロタイプで刷っています。▼

パブロ・ピカソ、アンドレ・ヴィラール コロタイプ

そのほかにトーマス・デマンドや米田知子の写真作品も展示されていました。これら平面額装作品は螺旋階段を登って鑑賞します。ちょうど三島喜美代作品の展示スペース上の回廊なの巨大インスタレーションを俯瞰で鑑賞することもできます。

3F展示室

ここでは「Japanese Paper “Edo”Installation」が開催されています。こちらも常設です。自分のスマホで聞く音声ガイドもあったりしてお金かかっています。▼

Japanese Paper “Edo”Installation

Japanese Paper “Edo”Installation

屋上

屋上に上がることもできます。ここからは羽田空港の離着陸する飛行機を眺めることができます。コロナがなければもっと頻繁に離着陸してるんだろうなぁと思いながら見学しました。ちなみにここも含めてここら一帯でカフェとかそういった物を求めてはいけません。

art factory 城南島 屋上

最後に

この施設のどういった立場の方なのか不明なのですが、やたらとフレンドリーな関西弁の男性の方(おっちゃんと言う雰囲気)が、最後にここにも三島喜美代作品があると言って個室の扉を開けて見せてくれたのがこの2点です。本来はみられない作品のようですが、見せてくれました。おっちゃんありがとう!来た人全員に見せてるのかもしれないけれど。▼

三島喜美代

エッチング作品。ひん曲がってますがキャプションもついてます。▼

三島喜美代 エッチング

予約制

かなり不便な場所にありますが、これだけの規模のインスタレーションを観られるのですから少々面倒でも行ってよかったです。しかも入場無料です。まだ周知されていないのはもったいないなと思いました。

今見ると、予約のシステムが変更になっているので、今後は誰かとかち合う可能性がありますが、私が予約した時は1枠で1組(5人まで)という予約制だったので、2時間ほど滞在しましたが、終始ずっーと貸し切りでした。週末に巨大な作品と広大なスペースを独り占めできたのがすごくよかったです。

何かとクセ強めのおっちゃんといい、停めてあった70年代のシトロエンSMといい、いろいろ謎の多い不思議な場所ですが、そういう謎なところも含めてすごい面白かったです。しかも都内とは思えない不便さだけど都内です!

シトロエンSM

Art Factory 城南島

東京都大田区城南島2-4-10 MAP

事前予約制 入場無料 撮影可

関連記事

コメントを残す