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絶景の安曇野ちひろ公園内にある ファーストミュージアム 内藤廣 設計 安曇野ちひろ美術館


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練馬にあるちひろ美術館・東京を10年ぶりに再訪したので、長野県安曇野市(あずみのし)の広大な安曇野ちひろ公園内にある安曇野ちひろ美術館も再訪してきました。こちらも7年ぶり。しかし、すごく良い意味で何も変わらない普遍的な存在です。

東京も安曇野も今や多摩美術大学の学長であり、代表作の紀尾井清堂や京都、東京などの一連の虎屋(とらや)などで有名な建築家の内藤廣による設計です。

内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館
内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館 北アルプスの山並と美術館の屋根が重なる

安曇野ちひろ美術館

絵本作家のいわさきちひろの美術館です。

ちひろ美術館はちひろ美術館・東京とここ安曇野ちひろ美術館と二つの美術館があります。

美術館としては、いわさきちひろの住居でありアトリエだった東京の練馬区にあるちひろ美術館・東京が先に開館しました。

安曇野ちひろ美術館の開館は、1977年に開館した東京のちひろ美術館の開館20周年を記念して1997年に内藤廣の設計で開館しました。

美術館のあるこの場所(松川村)はちひろの両親が暮らした、親しみのある場所です。

内藤廣建築としては、開館時のちひろ美術館・東京の設計は別の建築家なので、安曇野ちひろ美術館が先です。

安曇野開館ののち、ちひろ美術館・東京の老朽化に伴い新しい美術館として建築を再生する際に内藤廣が設計を手がけました。

内藤廣設計の安曇野ちひろ美術館
内藤廣設計の安曇野ちひろ美術館 広大な安曇野ちひろ公園の中にある美術館

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安曇野ちひろ美術館の外観

設計を担当した建築家内藤廣が、「建設予定地はこんなところに建ててもいいのかと思うほど美しい場所だった」と語っている通り、美しい棚田と白馬連山の山並に目を奪われる絶景が広がる場所に美術館は建っています。

内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館
安曇野ちひろ美術館 芝生にはチェコの絵本画家クヴィエタ・パツォウスカー作のオブジェ

美術館は松川村が管轄する広い広い安曇野ちひろ公園内に建っています。

その外観は、美しい白馬連山の山並と呼応するかのような切妻屋根が連なるデザインです。

内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館
内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館 気を衒わない安定の落ち着いたデザイン

▲屋根の上部からは、奥の切妻屋根越しに北アルプスの山並が重なって見えるよう、エントランスだけはガラスになっています。

内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館
内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館 景観を損なわない建築

▲こちらは裏側。ここから広い広いちひろ公園へ出られるようになっています。

ちなみに入館料の支払いがここではできないため、最初の入館は表側へ回る必要があります。

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安曇野ちひろ美術館の内観

内部は、長野県産のカラマツをふんだんに使った温かみのある内装です。

内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館
内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館 内部はカラマツ

▲こどもにとって最初に訪れる美術館、ファーストミュージアムをコンセプトにしているだけあって、シンプルながらも温もりと親しみやすさのある美術館です。

内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館
内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館 天井が高くて気持ちいい

▲連なる切妻屋根は、エントランス空間、ミュージアムショップや展示室などです。

内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館
内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館 中庭を望む空間

▲エントランスロビー空間からは中庭を挟んで奥の展示室が見えます。

ここも上部がガラスで抜け感があって広く感じます。

内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館
内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館 椅子に座って雲の流れを見つめていたい

▲中庭挟んで奥からエントランスを望むとこんな感じです。

切妻屋根の上部をここだけ全てガラスにしていることで、入り口から奥までスコーンと抜けて空が見えるのがとっても気持ちいいです。

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安曇野ちひろ美術館の絵本カフェ

東京のちひろ美術館にもあった絵本カフェがこちら安曇野にもありました

内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館 絵本カフェ
内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館 絵本カフェ

▲季節のいい時期はテラス席も気持ちよさそう。

内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館
内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館 パラソルが並ぶテラス

▲展示室1、2から次の展示室へ向かうのに通る渡り廊下の横にもこんな素敵な空間が。

内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館
内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館 ところどどころにアート作品が設置されている

▲次の展示室へ向かう渡り廊下は屋外です。屋根があるので雨が降っていても大丈夫。

この渡り廊下の意匠は練馬にある練馬区立牧野記念庭園にそっくりですね。

内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館
内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館

▲渡り廊下を通って入る展示室3、4、5の空間もダイナミックな天井のデザインが印象的です。

内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館
内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館 多目的ギャラリー

▲この空間は、イベントなどを行うための多目的ギャラリーです。窓からはちひろ公園の花畑が見えてとっても気持ちいいです。

残念ながら再訪時はイベントの準備のため入れなかったので、実はこれだけ7年前の写真です。

多分内部空間はそれほど変わってないはずです。

安曇野ちひろ美術館の写真撮影について

美術館内の写真撮影は可能ですが、展示室内は写真撮影禁止です。

これもちひろ美術館・東京と同じですね。

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安曇野ちひろ公園

美術館だけでなく、安曇野ちひろ公園も絶景に囲まれた充実の公園です。

内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館
安曇野ちひろ公園

▲ギャラリーから見えていたお花畑です。美術館のすぐ横とは思えない、東京では絶対にあり得ないシチュエーションに大人の私でも大興奮です。

美術館そのものだけでなく、その取り巻く環境全てがファーストミュージアムにふさわしい環境だなぁと納得です。

内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館
ちひろの黒姫山荘の復元

▲長野県・信濃町の黒姫高原にちひろが生前アトリエとしても利用していた黒姫山荘を復元した「ちひろの黒姫山荘」

中には入れませんでした。

内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館
トットちゃん広場

▲いわさきちひろの装丁でも有名な黒柳徹子の「窓際のトットちゃん」にちなんだトットちゃん広場には「電車の図書館」やトモエの講堂などがあります。

黒柳徹子は、ちひろ美術館・東京と安曇野ちひろ美術館の2代目館長です。

内藤廣設計 安曇野ちひろ美術館
安曇野ちひろ公園案内図

安曇野ちひろ公園はとても広いので、一日いられる場所です。

子ども連れの家族にとってはとても楽しい場所でしょう。公共交通機関で訪問するには少々難易度高い場所ですが、車だったら大きな駐車場も完備されていますから、子供と一緒に訪れたい美術館と公園です。

もちろん、建築巡りや絵本好きの大人も楽しめる美術館です。

また、車で25分ほどでアクセスできるちひろ美術館同様内藤廣設計の安曇野市役所本庁舎と合わせて建築巡りをしてきました。

長野安曇野 内藤廣建築巡りおすすめです!

内藤廣設計ちひろ美術館・東京の記事▼

 

 

あわせて訪れたい内藤廣設計の安曇野市役所の記事▼

内藤廣の建築の記事はこちらから

 

基本情報

安曇野ちひろ美術館


2023年3月1日~11月30日

GW、8月は無休

水曜休館(祝休日開館、翌平日休館)

2023年の開館時間は10:00~17:00(3月は16:00閉館)

GW(4/29~5/7)と8月は9:00~17:00

大人900円、18歳以下・高校生以下無料

長野県北安曇郡松川村西原3358−24 MAP

アクセス

電車の場合:JR大糸線「信濃松川」駅より約2.5km(タクシー5分、レンタサイクル15分、徒歩30分)

車の場合:長野自動車道「安曇野」I.C.より約30分(駐車場150台)

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