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国立新美術館で見る吉岡徳仁のガラスの茶室「光庵」(展示終了)


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ガラスの茶室「光庵」

吉岡徳仁のガラスの茶室光庵が国立新美術館で公開されたのは2019年4/17でした。

当初は2年間の予定でその時はずいぶん長い時間展示するのなと思っていましたが、さらに2022年5/30まで光庵の特別公開が延長され、予定通り展示を終了しています。

国立新美術館 茶室光庵

コロナの影響で鑑賞できる期間が延びたのは幸いでしたが、それでも公開期間は残り僅かになってきました。まだ鑑賞できていない人は六本木の国立新美術館まで足を運んでみましょう。新美術館の敷地内ですが入館料不要で鑑賞できますよ。

ガラスの茶室光庵

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京都から国立新美術館へ

この「ガラスの茶室-光庵」は2011年の第54回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展にて発表されたのが最初でした。

その後2015年に京都の将軍塚青龍殿で日本初披露されたあと、佐賀県立美術館(2018.11.28~2019.2.11)での展示を経てこの国立新美術館にやってきました。

国立新美術館にやってきたばかりのころの写真です。植栽のツツジが綺麗に咲いていますね。▼

桜とガラスの茶室 光庵

2019年4月から2022年5月まで3年間に及ぶ展示なので、季節とともに変化する茶室を観察することが出来ます。長期間の展示のメリットの一つは朝昼夜、そして季節の変化など色々な表情をみることができることではないでしょうか。

これは2020年の春、桜越しに見るガラスの茶室光庵です。

実を言うとこの桜は国立新美術館の桜ではなくお隣の政策研究大学院大学の敷地の桜なんです。背景の黒川紀章設計による国立新美術館の緩やかなカーブを描くガラスのファサードとの対比が美しいですね。▼

桜とガラスの茶室光庵

夕暮れ時の西陽と桜と光庵です▼

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雨の中のガラスの茶室光庵

陽光を浴びてキラキラ輝く光庵もいいですが、6月の梅雨の中の茶室も美しいです。▼

雨に濡れるガラスの茶室光庵▼

夕暮れのガラスの茶室光庵

日が落ちつつあり、美術館の照明が点いた時間帯のガラスの茶室光庵▼

影も美しい光庵

「光庵」の構造体は鏡面仕上げのステンレスです。ステンレスは周りの風景を映し出すことでその存在を消す効果があります。また屋根のビームは上に向かうにつれてどんどん細くなっています。実際の光庵を観に行く際はガラスだけでなくステンレスの存在にも注意してみてみましょう。

この美しい影は実はガラスだけではなくステンレスなのです。▼

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光の花

時間帯によってガラスが太陽光を浴びてプリズムが発生します。これが肉眼では見えているのですが、写真で捉えるのがなかなか難しく残念ながらほとんど写っていません。

茶室に飾られる花に変わるものとしてこの光が放つプリズムを吉岡徳仁は「光の花」と名付けました。▼

「Water Block」

パリのオルセー美術館にもコレクションされているガラスのベンチ「Water Block」も見所の一つです。

water block 吉岡徳仁

雨でも輝く「Water Block」あ!」これは…何かを思い起こさせます。▼

雨に消える椅子

雨のガラスの茶室光庵は、六本木ヒルズのけやき坂にあるパブリックアート「雨に消える椅子」を想起させます。

こちらも吉岡徳仁の作品です。けやき坂は国立新美術館からそんなに遠くないので一緒にみてみるのもいいですね。▼

吉岡徳仁 雨に消える椅子

ガラスの茶室に戻ります。

円筒形のものは新作「Water Block – Sphere」です。こちらはなんとも可愛らしい形状です。▼

Water Block - Sphere 吉岡徳仁

季節を変えて、時間を変えていろいろな光庵をみてみました。国立新美術館でみられるのも5月までです。もう一度桜の中の茶室をみるチャンスがありますよ!

それでも万が一見逃したら・・しょうがないですね、こちらの写真集をどうぞ。

吉岡徳仁 ガラスの茶室 光庵

国立新美術館 正面入口
東京都港区六本木7-22-2

2019年4月17日(水)~2022年5月10日(月) 5月30日(日)まで延長になりました(展示終了)
火曜日休  観覧無料

2022.6/8の様子です。台座だけが残されていましたが、光庵は撤去されて、もうその姿はありませんでした。この台座も数日で撤去されると思います。▼

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